レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年3月13日
- 登録日時
- 2019/03/16 10:19
- 更新日時
- 2019/07/05 12:39
- 管理番号
- 南浦和-1-00022
- 質問
-
解決
手術を担当してくれた医師にお礼の手紙を書く際、敬称を何とつければいいのか知りたい。
確か、「先生」、「御待史」、「御机下」以外の言葉があったと思う。
- 回答
-
手紙の宛名の左下につける脇付としては、「侍史」「机下」「御許へ」などがある。
医師に対する敬称としては、「医伯」「国手」「先生」があるが、一般的には、
「先生」で充分なようである
- 回答プロセス
-
・まず、「侍史」「机下」という言葉について調べたところ、これらの言葉は“敬称”ではなく、
“脇付”という名称であることがわかった。
“脇付”とは、「手紙で、宛名の左下に書き添えて敬意を表す語」とのこと。
R813.1『日本国語大辞典 第3巻 おもふ-きかき』第2版 小学館 2001
「机下」・・・ (相手の机の下に差し出すの意で)あなたのもと。おてもと。
また、手紙で、敬って相手の名に添えて書く語。
R813.1『日本国語大辞典 第6巻 さこう-しゅんひ』第2版 小学館 2001
R813.1『日本国語大辞典 第13巻 もんこ-ん』第2版 小学館 2002
・レファレンス協同データベースで事例検索
「医師の紹介状の宛名の下に書かれている御侍史は、どう読むのか。」(立川市中央図書館 管理番号:TCL01-0064)より、
脇付の項に、「御」をつけるのは誤りだが、そうした用い方がされているとの記述あり。
498.1『医師のための紹介状・返信の正しい書き方』市村恵一編 金原出版 2002 ・・・ さいたま市内所蔵無し。
・手紙関連の書架を見てみる。
816.6『手紙・はがき・文書・メール文例大事典』主婦の友社 2008
医師に対する敬称については、「医伯」「国手」「先生」があるが、ふだん「先生」と呼ばれる職業の相手には、
敬称も「先生」にしたほうが自然との記載あり。
816.6『好印象をあたえる手紙の書き方決まり文句とマナー』日本文芸社 2011
816.6『すぐ役立つお礼・祝いの手紙マナー&文例集』現代レター研究会/著 法研 2008
上の2冊にも、医師に対する敬称としては、「先生」が紹介されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 文章.文体.作文 (816 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 礼状
- 医師
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253149