(1)「新編丸亀市史 3(丸亀市‖編集・発行 1996)」
p.481に次の情報あり。
・丸亀の常設小屋の最初のものは大黒座。続いて戎座、新町座が建てられた。
・大黒座
・場所:西平山町字新堀。創築:明治五年。その後玉藻座と改称し、また大黒座に改められた。
・明治17年頃失火で全焼したが、すぐに再建された。
・戎座
・場所:南条町(※法音寺と同じ住所です。)
・明治17年春に高松市にあった旭座と呼ばれていた劇場を移して修築したもの。
明治25年に初演。同年火事にあったが、翌年再建。
(2)神戸大学附属図書館・デジタルアーカイブ・新聞記事文庫に次の記事あり。
東京時事新報 1911.12.15-1912.4.26(明治44)
日本の都市 (一・二・四~六三)
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00750002&TYPE=HTML_FILE&POS=1 ※連載「(三十四)丸亀市 (下)」に次の記述あり。「戎座」、「大黒座」の名前が出てくる。
「・・・元来船舶の発着地として海上生活に飽きたる舟人船夫の常に面白からざる風習を陸上に伝播するの常なるに加えて明治六年以来兵営の所在地となり是に属する青年将士の又甚だ顰蹙すべき行動を所在に演出する其結果は需用に応ずる供給機関益々増加して遂には市内一般に汚穢の空気を以て満さるるに至る先覚者の頗る注意すべき事象たらん左れば劇場に戎座、大黒座、寄席に稲座等あるも是れ却って風紀頽廃の機関をなすに止まり近世都市行政の要求するが如き任務は全然之を尽すこと無し・・・」