レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月02日
- 登録日時
- 2012/02/02 09:43
- 更新日時
- 2017/08/02 07:59
- 管理番号
- 13498
- 質問
-
解決
香川県下における映画の初上映はいつ、どこで行われたか。
- 回答
-
当館所蔵資料を調査した結果は次のとおり。
・『高松今昔記 第1巻』(荒井とみ三/著 歴史図書社 1978年)
[当館請求記号:K3821 A1 9-1]
本書の第一章社会編 「草分け活動大写真」の節に、「活動写真(いまの映画)が、
高松で、はじめて公開されたのは、明治三十四年ごろであったらしい。
そのころ、日本で最初に、活動写真のフィルムを輸入した横田商会というのが、
このフイルムを全国各地に持ちまわって興行したが、四国路に入ったその巡業隊は、
まず、高松に上陸して“吾妻座”で、四国で初の上映をした。吾妻座は、前述の
とおり、当時の大劇場で、活動大写真というふれこみで客をあつめた。」とある。
(82頁)
なお、吾妻座については、同章 「芝居小屋から劇場まで 興行師辻清のこと」の節に、
「明治三十二年ごろに、内町に“吾妻座”が建った。」とある。(77頁)
・『思い出の香川映画史』(香川県興行環境衛生同業組合/編・発行 1992年)
[当館請求記号:K7782 K1]
本書香川映画館の歴史の章に、「(前略)シネマとかキネマとかいった活動写真が
発明されて芝居から映画の時代への幕あけがやってくる。活動写真が県下ではじめて
公開されたのは明治三十四年頃で、吾妻座であった。(後略)」と記述がある。(10頁)
・『香川県大百科事典』(四国新聞社出版委員会/編 四国新聞社 1984年)
[当館請求記号:K0310 S1]
本書映画館の項に、「(前略)本県で初めて公開されたのは一九〇一年(明治34)頃で、
高松の吾妻座であった。(後略)」(111頁)
・『香川県史 6(通史編 近代2)』(香川県/編 四国新聞社 1988年)
[当館請求記号:K2100 K3 4-6]
第14章教育と市民文化 第4節文化の大衆化には、「(前略)活動写真は、すでに
明治四十三年に高松に「玉藻座」と称する館が誕生しており(後略)」とあるものの、
香川県下における映画の初上映については言及していない。(414頁)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 映画 (778 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 映画
- 活動写真
- 初上演
- 吾妻座
- 横田商会
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- ※レファ協を質問に「映画」「初」「上映」を含むものを検索すると、埼玉、石川、倉敷、富山、三重、大分、山形、沖縄、新潟などで同様な事例がヒット。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000100979