レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/02/23
- 登録日時
- 2019/03/25 00:30
- 更新日時
- 2019/03/25 00:30
- 管理番号
- 6001037393
- 質問
-
解決
樺戸集治監に収監されていた熊坂長庵が獄中で描いた観音像を北漸寺に寄進したと、吉村昭が小説『赤い人』の中で書いている。その観音像の画像が載った図書はないか。
- 回答
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次の図書に画像が掲載されていますが、正しくは弁天像のようです。
・『樺戸監獄』(熊谷正吉/著 北海道新聞社 1992.9)p.98 白黒 大きさ:縦11cm横7.5cm
同書のp.97に、観音図として親しまれていたが、「弁天」であることが熊坂長庵の檀那寺の住職の福井周道の鑑定で判明した、との記述があります。
樺戸集治監が所在していた月形町のホームページでも、「北漸寺の寺宝には、熊坂長庵作の「弁天図」があります(月形樺戸博物館に複製を展示)」と紹介されています。
・月形歴史物語 灌漑溝と北漸寺本堂を作った長屋又輔典獄 (2019/02/23現在)
http://www.town.tsukigata.hokkaido.jp/3676.htm
同じ弁天像の画像は以下の図書にも掲載されています。
・『贋金王』(佐藤清彦/著 青弓社 1997.6)p.23 白黒 大きさ:縦9.7cm横6.5cm
長安筆「弁天図」。「一般には観音といわれているが、弁天が正しいようである、」と説明がついています。
・『樺戸月形秘話雑話:こぼればなし』(中島正男/著 月形町郷土史研究会 1985.8)p.44 白黒 大きさ:2分の1ページほど 下部分が少し削られた画像です。
※この図書は国立国会図書館デジタルコレクションに収録されており、図書館送信参加館で画像を閲覧できます。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9571836 コマ番号30 (2019/02/23現在)
・『冬の海:私の北海道取材紀行』(吉村昭/著 筑摩書房 1980.5)p.84 白黒 大きさ:縦8.7cm横5.7cm
熊坂長庵が獄中でかいた「観音像」と説明がついています。筆者が像を見た時の様子も書かれています。
[事例作成日:2019年2月23日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 絵画 (720 10版)
- 参考資料
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- 赤い人 吉村/昭∥著 筑摩書房 1977.11 (141)
- 樺戸監獄 熊谷/正吉∥著 北海道新聞社 1992.9 (97、98)
- 贋金王 佐藤/清彦∥著 青弓社 1997.6 (23)
- 冬の海 吉村/昭∥著 筑摩書房 1980.5 (84)
- http://www.town.tsukigata.hokkaido.jp/3676.htm (月形歴史物語 灌漑溝と北漸寺本堂を作った長屋又輔典獄)
- http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9571836 (国立国会図書館デジタルコレクション『樺戸月形秘話雑話 : こぼればなし』)
- キーワード
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- 熊坂長庵(クマサカチョウアン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 図・絵
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000253655