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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000214921
提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-17-014
事例作成日
(Creation date)
2017年04月25日登録日時
(Registration date)
2017年04月18日 11時11分更新日時
(Last update)
2017年06月16日 11時03分
質問
(Question)
 多宝塔について各都道府県の建立数、建立年、個々の高さについて分かる文献はあるか。また、長野県内に多宝塔はあるのか。
回答
(Answer)
 多宝塔とは『日本大百科全書』によるとp.873「仏塔の一種。円筒状の塔身に宝状の屋根をのせた宝塔の周囲に裳層をつけた形式の建物。(中略)多宝塔の名のおこりについては、重層宝塔からとする説と、『法華経』見宝塔品に説く多宝如来と釈迦如来のニ仏並座の塔をいうとする説がある(後略)」とある。

ア 各都道府県の建立数
  『日本仏塔集成』は主に重要文化財指定の遺例を対象として調査・考察されていて、p.212表4・1-1
 「近世以前の仏塔遺構一覧」によると多宝塔は
    福島1、茨城2、栃木1、埼玉4、千葉2、東京1、神奈川県2、新潟1、岐阜1、愛知10、滋賀2、
    京都11、大阪8、兵庫13、奈良3、和歌山10、岡山4、広島3、山口1、徳島2、香川2
 とある。
  近世の多宝塔について、p.212-213表4・1-2「近世の仏塔遺構一覧」によると
    福島1、茨城1、栃木1、埼玉2、千葉1、神奈川1、新潟1、愛知3、滋賀1、京都7、大阪3、
    兵庫12、奈良1、和歌山4、岡山4、広島1、徳島2、香川2
 とある。
  網羅的ではないが、合算するよう伝える。
  長野県の多宝塔に関しては『日本石造物事典』に各都道府県別に石造遺物が記載されていて、
 p.414-415に常楽寺多宝塔が記載されている。

イ 建立年
  『日本仏塔集成』p.60によると「九世紀のはじめ空海や最澄によって建てられたのに始まり、以来各
 地に建立されている。」とある。また、『日本石造美術辞典』の分類目次には時代別に多宝塔が分けら
 れていて、平安時代後期、鎌倉時代中期、鎌倉時代後期、南北朝時代後期に分類されている。

ウ 高さ
  重要文化財に指定されている多宝塔については『日本仏塔集成』p.210-211に個々の多宝塔に対して
 各部寸法一覧が記載されている。

エ 長野県の多宝塔について
  八十二文化財団の「信州の文化財検索」【最終確認2017年4月26日】で検索した結果、長野県で文化
 財に指定されている多宝塔は、麻績城主服部左衛門清信供養塔(麻績村)、遠照寺釈迦堂(伊那市)、
 金亀多宝塔(松本市)、信濃国分寺石造多宝塔(上田市)、常楽寺多宝塔(上田市)、清南寺の舎利塔(阿智村)
 の6件ヒットした。同財団編集の『長野県の文化財』にて常楽寺多宝塔p.100、信濃国分寺石造多宝塔
 p.107、金亀多宝塔p.182、麻績城主服部左衛門清信供養塔p.233、遠照寺釈迦堂p.295、清南寺の舎利
 塔p.345に寸法、建立年についての記載あり。
  『麻績村石造文化財』p.147-148に麻績城主服部左衛門清信供養塔について、『上田地域の石造文化
 財』p.44-46に常楽寺多宝塔、信濃国分寺石造多宝塔の記載あり。

参考として文化庁の「国指定文化財等データベース」【最終確認2017年6月15日】も併せて紹介した。
回答プロセス
(Answering process)
1 多宝塔の概要をつかむために『日本大百科全書』を確認。仏塔ということなので『仏教大事典』第4巻
 望月信亨著 仏教大事典発行所 1958年【180/15/4】を確認したが高さ、建立数などの詳しい記載
は確認できなかった。

2 日本の建築(521)、石彫(714)の棚より『日本仏塔集成』、『日本石造物事典』、『日本仏塔集成』を
 確認し該当箇所を紹介。

3 八十二文化財団の「信州の文化財検索」にて長野県内の多宝塔について検索。検索結果から同財団編集
の『長野県の文化財』の資料を確認し、紹介。
  郷土の文化財の棚から『麻績村石造文化財』『上田地域の石造文化財』を確認し、紹介。『松本市史』
松本市/編・発行『伊那市史』伊那市史編纂委員会/編 伊那市史刊行会 『阿智村誌』阿智村誌編集
委員会/編 阿智村誌刊行委員会 1984年を調査したが多宝塔に関する記載は確認できなかった。

4 さらに参考として文化庁の「国指定文化財等データベース」を紹介した。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
仏教  (180)
石彫  (714)
日本の建築  (521)
参考資料
(Reference materials)
相賀徹夫 編著. 日本大百科全書 14 そ-たろ 二版 二版. 小学館, 1994-01.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000015987-00 , ISBN 4095261145 (【031/ニホ/14】p.873)
濱島正士 著 , 浜島, 正士, 1936-. 日本仏塔集成. 中央公論美術出版, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002974887-00 , ISBN 4805503920 (【521.81/ハマ】p.60、210-211、212-213)
日本石造物辞典編集委員会 編. 日本石造物辞典. 吉川弘文館, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024066636-00 , ISBN 9784642014663 (【714.03/ニホ】p.414-415)
川勝政太郎 著 , 川勝, 政太郎, 1905-1978. 日本石造美術辞典. 東京堂出版, 1978.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001385943-00  (【714.03/カマ】)
長野県教育委員会 監修 , 長野県教育委員会. 長野県の文化財 : 長野県文化財総合目録 平成27年3月31日現在. 八十二文化財団, 2016.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027262099-00  (【N709/99c】p.100、107、182、233、295、345)
麻績村誌編纂会/編 , 麻績村誌編纂会. 麻績村石造文化財 : その姿と伝承と. 麻績村誌編纂会, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I043166609-00  (【N714/40】p.147-148)
甲田 三男/著 , 甲田 三男. 上田地域の石造文化財 : その石質と石材産地. 甲田 三男, 2010-06.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059108554-00  (【N714/86】p.44-46)
キーワード
(Keywords)
多宝塔
石造文化財
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000214921解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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