レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年12月09日
- 登録日時
- 2012/01/26 16:33
- 更新日時
- 2012/04/20 16:01
- 管理番号
- 埼久-2011-078
- 質問
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解決
内田樹著「疲れすぎて眠れぬ夜のために」のp83で「山の民と海の民は収穫物が余ったから物を交換したのではなく、交換したかったからたくさん収穫したのだ」と引用している、三浦雅士の著書を探している。
- 回答
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当館所蔵資料では、具体的に「三浦雅士」が「山の民・海の民」の物々交換について書いている資料は見つからなかった。
参考に、ネアンデルタール人とクロマニヨン人の違いをあげて、多くの学者が考えている説(余剰が生じたから交換したのではなく、交換したかったから余剰を作るように努力した)を三浦氏が紹介している図書『考える身体』(三浦雅士著 NTT出版 1999)を紹介する。
- 回答プロセス
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自館所蔵資料の三浦雅士著作を調査するが該当なし。
《Google》を〈三浦雅士 & ネアンデルタール人 & クロマニョン人〉で検索する。
ヒットした中から、『考える身体』(三浦雅士著 NTT出版 1999)を調査する。
p34-38
例としてネアンデルタール人とクロマニョン人の違いをあげて、一般的に質問にある内容が述べられているが、海の民と山の民という言葉はない。
p35「人間は必要に応じて物を交換すると普通は思われている。だが、ネアンデルタール人からクロマニヨン人への決定的な飛躍は、むしろ逆に、交換が欲望を生み、必要を生んだことを教えている。(中略)ここからは経済人類学の領分である。そして、事実、多くの学者が、共同体間の接触が欲望を生み、その欲望が労働をもたらしたと考えている。すなわち、農産物に余剰が生じたから交換したのではない。交換したかったから余剰を作るように努力したというのである。」
《MAGAZINE PLUS》を〈山の民 & 海の民 & 三浦雅士〉で検索するが該当なし。
《NDL-OPAC(雑索》を〈(著者)三浦雅士 & (論題名)山の民 or 海の民〉で検索するが該当なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 人生訓.教訓 (159 9版)
- 論文集.評論集.講演集 (704 9版)
- 参考資料
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- 『考える身体』(三浦雅士著 NTT出版 1999)
- キーワード
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- 心理学
- 人生訓
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000100604