レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年12月12日
- 登録日時
- 2016/11/24 18:41
- 更新日時
- 2016/11/24 18:41
- 管理番号
- 横浜市中央2463
- 質問
-
解決
野毛にあったといわれるメーズとは何か知りたい。
- 回答
-
横浜市の野毛のメーズについては、次のような資料があります。
1 『横浜市史稿 風俗編』横浜市役所/編纂 臨川書店 1985.12
p21~25 「第一章 市政風俗、 第一節 物見遊山、 六 花屋敷」
明治9年に、野毛坂林光寺附近に住んでいた植木屋川本友吉が、「四時皆宜園」と名付けて花屋敷を開園し、この園の附属として開 園後間もなく「メーズ Mase 迷ひ道又は八幡知らず、外に八陣・八重欅・隠れ杉等の異称がある。を附設した。」とあります。
また、これは「假名垣魯文の発意から出来たもので、我邦最初の試みであったと云われている居る。」とあります。
2 『明治事物起原 7』ちくま学芸文庫 石井研堂/著 筑摩書房 1997.11
p277 「メーズの始め」として、迷途の伝来や野毛や東京のメーズについての記述があります。
3 『横浜市立図書館報 横浜 第8号』横浜市図書館/編 横浜市図書館 1990.2
p3 「遊園地今昔 ①四時皆宜園」
四時皆宜園の発案者である仮名垣魯文がメーズの近くに開設した新聞縦覧所を兼ねた「窟髏蟻記」や、植木屋川本友吉についての記述があります。
また、四時皆宜園を描いた図を紹介しています。
4 『文明開化 第二篇 広告篇』 宮武外骨/編 半狂堂 1925
p48「明治九年七月摺物 横濱假名垣魯文の開業 新聞雑誌縦覧所の報條」
「くつろぎ」と「四時皆宜園」を描いた図がありますが、メーズは確認できません。
5 『横濱銅版畫 文明開化期の建築』 神奈川県立博物館/編 有隣堂 1982.12
『横浜諸会社諸商店之図』 110「川本友吉」として
「日本横濱野毛老松町 植木商 川本友吉」の植木店の画があります。入口門に「皆宜園」とありますが、メーズは確認できません。
6 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編纂 角川書店 1984.6
p165 老松町
「明治9年、花屋敷(遊園地)にメーズ(迷路)が設けられて話題になった。」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 観光事業 (689 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000200350