①香川県漁業史 通史(K6602/K7/1-1)
※1275頁
「豊島ではサーラブリ(さわらずし)を作る。真子はソラ豆やフキと煮付けにし、白子は味噌汁にする。また卵巣を乾かしてカラスミにする。」
②江戸時代人づくり風土記37香川(K2100/S8)
※索引に「からすみ」「さわら」なし。
347頁江戸時代香川の物産一覧の「阿野郡北 瀬島」の欄に「鰆、鰆子の唐墨」とだけあり。
③聞き書 香川の食事(K5960/N3)
※索引に「からすみ」なし。さわら料理は「さわらずし」87頁のみ。
本項にさわらを使用したその他の料理としては刺身、焼きもの、いりつけ、白子の味噌汁、真子のいりつけ、ほぐし身とさやえんどうの味噌あえが紹介されている。
④さぬきの味(K5900/S3)
※1、98頁 さわら料理として押抜き寿司、真子と新豆の煮付
⑤ふるさとの味香川の食文化(K5960/S8/2)
※74頁「からすみ」の項あり
「香川県では江戸時代から加工されており、高松藩の名産物とし将軍家へ献上されていたようである。最近、瀬戸内海の鰆の漁獲量は減少しており、また、手間がかかり手づくりによらなければつくれないからすみは
ますます高価な珍味となっている」とある。そのほかに鰆のからすみの作り方の記載もあり。」
⑥食は讃洲に在り(K5960/S1/4)
※82頁 「からすみ」の項
⑦新香西記(K2310/K1/2)
※132頁 毎年松平家より将軍に献上の記述あり。
上記①‐⑦では、
からすみが庶民に親しまれていることは読み取れないと思われる。