レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/11/01
- 登録日時
- 2018/11/03 00:30
- 更新日時
- 2018/11/03 00:30
- 管理番号
- 滋2018-0003
- 質問
-
解決
滋賀県における江戸時代から現在までの養蚕業(桑栽培、繭収穫量、生糸生産量)、綿、麻などの天然繊維素材の生産量について知りたい。
- 回答
-
参考となる資料と掲載されている統計の概要は次のとおりです。
①『滋賀県市町村沿革史:第5巻』
(滋賀県市町村沿革史編さん委員会∥編集,滋賀県市町村沿革史編さん委員会,1962)
農産物統計郡別表が掲載されており、明治11年の県内郡別の実綿、麻、繭、生糸について産出量を知ることができます。当館で所蔵している資料のうち、最も古い生産量のデータと思われます。
②『滋賀県統計書』(滋賀縣知事官房∥編,滋賀県,1897-1900 / 1950-)
『滋賀県統計全書』(滋賀縣第一部∥編,滋賀県,1907-1940)
実綿および大麻(麻)の収穫高、桑園面積、収繭高について、一部市郡別に掲載されています。
・明治30年の報告では麻、繭について市郡別収穫量が掲載されていますが、実綿については総収穫量のみが掲載されています。明治31年、明治38年~大正14年の期間は実綿、麻、繭の市郡別収穫高が掲載されています。
・大正15年(昭和元年)~昭和13年の報告では、実綿および麻について市郡別収穫量の掲載はなく、経年の総収穫量が掲載されています。繭については市郡別に収穫量が掲載されています。
・昭和23年の『滋賀県統計書』以降、綿および麻の市郡別作付面積と推定収穫高ならびに市町村別収繭高が掲載されています。しかし、昭和37年の報告では調査項目から綿が、昭和40年には麻が除外されており、平成7年には市町村別繭生産量の項目も無くなっています。
③『滋賀県の蚕糸業』(滋賀県農林部農産普及課∥編,滋賀県,1980-1994)
滋賀県における郡市別繭の生産数量(昭和40年~平成5年)、桑園面積(昭和33年~平成5年)、桑の植付面積(昭和54年~平成5年)などを確認することができます。
④『滋賀県における園芸・工芸農作物・養蚕市町村別累年統計』
(近畿農政局滋賀統計情報事務所∥編集,滋賀農林統計協会,1983)
昭和57年の市町別年間収繭量が掲載されています。
また、国立国会図書館デジタルコレクションには昭和33年~45年に刊行された『作物統計』がアップロードされています。昭和33年の『作物統計』では都道府県別の麻、綿の作付面積および推定授収が掲載されていますが、昭和41年以降は麻も綿も調査項目から除外されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 蚕糸業 (630 8版)
- 参考資料
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- 1 滋賀県市町村沿革史 第5巻 資料編(1) 滋賀県市町村沿革史編さん委員会∥編集 滋賀県市町村沿革史編さん委員会 1962年 S-2100-5
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2 滋賀県統計書 明治30年ほか 滋賀縣知事官房∥編 滋賀縣 1897年 5-3500-897 -
3 滋賀縣統計全書 明治38年ほか 滋賀縣第一部∥編 滋賀県 1907年 5-3500-05 -
4 滋賀県の蚕糸業 昭和54年度 滋賀県農林部農産普及課∥編 滋賀県 1980年 5-GC00-79 -
5 滋賀県における園芸・工芸農作物・養蚕市町村別累年統計 近畿農政局滋賀統計情報事務所∥編集 滋賀農林統計協会 1983年 S-6200- 83 -
1 日本国勢図会 2017/18 矢野恒太記念会∥編集 矢野恒太記念会 2017.6 R-3510-ニ -
2 データでみる県勢 2018年版 矢野恒太記念会∥編集 矢野恒太記念会 2017.12 R-3510-ヤ -
3 滋賀縣史 第3巻 中世?近世 滋賀県∥編 弘文堂書店 1986年 S-2100-3 -
4 明治中期産業運動資料 第8巻 2 農事調査 大阪府Ⅱ 滋賀県 京都府 大橋博∥編 日本経済評論社 1980年 S-6108-2 -
5 経済産業省生産動態統計年報 繊維・生活用品統計編 平成28年 経済産業統計協会∥編 経済産業統計協会 2017.7 RB-5059-ケ
- キーワード
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- 養蚕
- 桑
- 繭
- 生糸
- 綿
- 麻
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000245091