レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/10/05
- 登録日時
- 2015/12/21 00:30
- 更新日時
- 2016/03/27 16:13
- 管理番号
- HC-15022010
- 質問
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解決
八王子にあった片倉製糸の工場や片倉製糸について知りたい。
- 回答
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片倉製糸は、現在の片倉工業株式会社のホームページの沿革(http://www.katakura.co.jp/company/charter.htm 2015年10月5日確認)によると、明治時代に長野県諏訪郡川岸村(現岡谷市)で座繰(ざぐり)製糸からスタートし、のちに「片倉製糸紡績株式会社」(のちに現在の片倉工業株式会社となる)になりました。
『多摩のあゆみ』70号特集多摩の産業遺跡(1993年 たましん地域文化財団 )p.69によると、その「八王子製糸場」(他の資料では「製糸工場」とも書かれています)が現在の中野上町にありました。この製糸場の前身は明治10年創業の「萩原製糸工場」でしたが、明治34年に経営不振により片倉製糸に譲渡されたのです。その後、昭和18年に工場は「日本機械工業株式会社」となりました。
『戦間期日本蚕糸業史研究』(1992年 東京大学出版会)には、本全体にわたり、片倉財閥や片倉製糸の経営体質、蚕糸業の再編といった章立てで、片倉製糸の全体のことについて書かれています。ただし、八王子の工場に関しては全体の中で少し出てくる程度です。
なお、八王子の製糸工場については『八王子中野町わが街 』(1983年 清水正之 )p.38にも簡単な記載があります。『らぶはち 』(2012年春号 八王子商工会議所)p.12には現在は消防自動車等を製造している日本機械工業の工場について、歴史や簡単な説明とともに、『昭和20年まで片倉製糸紡績八王子製糸工場としての活動は続いた』と載っています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 蚕糸業 (630)
- 参考資料
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- B11337534 戦間期日本蚕糸業史研究 松村敏/著 東京大学出版会 1992.6 632.1 4-13-026053-7
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000186077