レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年08月11日
- 登録日時
- 2007/08/12 13:39
- 更新日時
- 2018/08/08 14:59
- 管理番号
- 7524
- 質問
-
未解決
ヒガンバナがモグラよけになるということについて書かれたものは?
- 回答
-
(1)毒があるのになぜ食べられるのか 船山信次著 PHP研究所, 2015 (PHP新書 970)
「ヒガンバナに隠された歴史」の項p.78に次の記述あり。
「この球根を田んぼのあぜ道に植えておくと、モグラによってあぜ道に穴が開けられて田んぼの水が流れ出てしまう事故を防げるともいわれています。」
(2)野外植物民俗事苑. 長沢武 編著. ほおずき書籍, 2012.
※p.322-323見出し語「ヒガンバナ」あり。
「民俗事項」に次の記述あり。
「本種が田畑の土手に多く植えられているのは、この鱗茎がネズミが土手に穴を開けるのを防ぐから植えているのだという。」
(3)朝日新聞 縮刷版
・2005年10月01日 朝刊
(山下惣一の佐賀・唐津の田んぼから:その5)彼岸花
「・・・父親は石工もやっていたから、毎年、狭い棚田を広くする「畝町倒(せまちだお)し」をやり、新設のアゼには必ず彼岸花を植えた。彼岸花の球根には毒があるのでミミズが寄りつかず、従ってモグラが来ない。彼岸花は、棚田のアゼの守り神なのだ。・・・」
・2002年09月21日 夕刊
彼岸花(窓・論説委員室から)
「・・・愛知大学の有薗(ありぞの)正一郎教授は、縄文晩期に中国・揚子江下流域から、水田耕作の技術とともに日本に渡来した、と考えている。
「球根に含まれる毒を水で抜いて非常食にした。根が斜面の崩れを防ぐ。球根のにおいがモグラよけになる。彼岸花が棚田に多いことには、理由があるのです」・・・」
(4)朝日新聞 香川版
・2003年10月07日 朝刊
棚田に秋の装い、ヒガンバナ咲く 池田町 /香川
「・・・田のあぜごとにヒガンバナがびっしりと咲きそろい、赤い線が幾重にも引かれたようだ。球根に毒があるためか、モグラが近寄らず、あぜの保護にも役立っているという。・・・」
- 回答プロセス
-
ヒガンバナやモグラに関する図書を確認したが、関連記事は見当たらなかった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 被子植物 (479)
- 作物栽培.作物学 (615)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498)
- 参考資料
- キーワード
-
- ヒガンバナ(彼岸花)
- 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
- モグラ
- 山下惣一
- 有薗正一郎(ありぞの しょういちろう)
- ヒガンバナ科
- 9月
- 食物
- 食中毒
- 植物-辞典
- 照会先
- 寄与者
-
- 高崎市立中央図書館
- 備考
-
(1)高崎市立中央図書館より次の情報をいただいた。(※当館所蔵なし)
・日本のひがんばな : リコリス属の種類と栽培 松江幸雄 著. 文化出版局販売部 (発売),1990.9.
※3章「用途」の「6 其の他」(18p)に
『土堤・畦畔に植えて、鼠・もぐら除けにした」という記述あり。
他の用途にくらべて「其の他」枠のせいか、理由や詳しい効能などの記載はなかった。
(2)国立国会図書館レファレンス協同データベース事業サポーター様より、
次の情報をお教えいただいた。(2017/8/30)
------
毒があるのになぜ食べられるのか 船山信次著 PHP研究所, 2015 (PHP新書 970)
ISBN:9784569821382
p.78
https://goo.gl/4VCCSF
------
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000036503