レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/5/25
- 登録日時
- 2018/12/05 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:39
- 管理番号
- M18052912390413
- 質問
-
和紙の製造過程で出る「みつまた」の黒皮を畑にまくと害虫駆除によいと聞いたが本当か?
- 回答
-
和紙の製造過程に関する資料とミツマタの栽培や毒性について書かれた資料を中心に調査したところ、以下の資料に関連する記載があった。
①『書の和紙譜』
三椏の項目に、「三椏の皮に一種の毒素を含んでいる。兎や鹿もその皮をかじらない。(中略)防虫になる。」と記載されている。
②『毒毒植物図鑑』
ミツマタの項目に、「クマリン配糖体を含み、誤食すると口内炎や胃炎を起こす。」と記載されている。
③『毒のある植物』
ミツマタの項目に、「中毒症状 葉や実を食べると汗がにじみ出てきて、腹痛がおこり、血の混じった下痢をします。ひどくなると体がこわばり、体力が弱ってしまいます。」と記載されている。
④『明治農書全集 第5巻』
「三椏栽培録」の中に、「みつまたは耕作中最も虫害の少なきものなり。」と記載があり、「けだし葉皮の液汁中特殊の成分を有し、虫これを嫌忌するによるなるべし。」と紹介されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 農業 (610 9版)
- 参考資料
-
-
①竹田悦堂『書の和紙譜 上巻』 雄山閣出版,1996,257p. 参照はp.46-47.
②川原勝征『毒毒植物図鑑』鹿児島 南方新社,2017,128p. 参照はp.110.
③難波恒雄『毒のある植物』大阪 保育社,1983,151p. 参照はp.30.
④岡光夫『明治農書全集 第5巻』 農山漁村文化協会,1984,464,7p. 参照はp.165.
-
①竹田悦堂『書の和紙譜 上巻』 雄山閣出版,1996,257p. 参照はp.46-47.
- キーワード
-
- ミツマタ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2018052912342590413
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000247147