レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/05/15
- 登録日時
- 2004/06/24 02:10
- 更新日時
- 2017/02/18 14:13
- 管理番号
- 040515002
- 質問
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解決
ポケットティシュの歴史
- 回答
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・1964年山陽スコットポケットサイズパック発売 1965年 クリネックスポケットパック発売
駅構内の売店で(国鉄)売られ始めたのが1969年から 顧客サービスとして初めて配ったのは美容院らしい。
消費者金融が街頭で配布し始めたのが1973年頃 従来の名入れマッチに変わるものとして使われ始めた
『オールペーパーガイド』『ジャパナイゼーションの博物誌』より回答。(以上 2004/6/24 登録)
・国産のティシュペーパー及びポケットティシュの歴史。
1953 興人プリシラにより国産初のティシュペーパー生産。
1960/10 資生堂ティシュ発売される。
1963/11 山陽スコット開成工場第1号抄紙機運転開始(スコッティ・ティシュ200枚生産開始)
1964/2 スコッティ・フェイシャル・ティシュー東京地区にて発売
1964/11 スコッティポケットパック新発売
1964/8 十條キンバリー東京仮工場(草加)にて営業運転開始 クリネックスティシュ レギュラーサイズ市場に出る。
1964/10 クリネックス 東京地区にて本格販売開始
1964/11/6 クリネックス ポケットパック 加工機試運転
1968 明星産商 広告用ポケットティシュの 機械を完成
1969 明星産商 ポケット・ティシュ完成する
- 回答プロセス
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①参考資料提示→寄与者より『くらしと紙』を示唆される→まとめて回答
②その後インターネット上の「明星産商の森宏社長が広告宣伝用ポケットティシュを考案する」(ポケットティッシュの歴史)(現在未確認)の記事を見て再調査を始める。
・TBS News Bird 2008/6/17 「企業のマーケティング戦略」(インターネット情報 現在未確認)に次の記述があった。
「1970年富士銀行(現みずほ銀行)が口座開設の粗品として20万個配布したところ話題となって、一気にポケットティシュは日本中に広まりました。」
この事実について広告図書館を通して銀行図書館へ調査してもらったが、「富士銀行が最初に大量に販促物として配布した」という事実については確認できなかった。他の銀行でも同時期に同様の販促物を配布している事実があるので。
なおその事例は レファ協データベース
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000056444
「ポケット・ティシュペーパーを販促物として最初に配布したのは富士銀行である。というウェブ上でかかれているのを見つけたのだが、同行の社内報や出版物などそれを裏付ける資料はないか、1970年頃の話らしい」に詳しい。
③その後『オールペーパーガイド』の記述により、事実関係再確認して更新する。
④ レファ協 コメント機能により 香川県立図書館様より『おもしろサイエンス 紙の科学』 内に明星産商の森社長がポケットティシュの機械を開発する話があることをご教示いただく。この本には「ポケットティッシュを大々的にPRグッズとして活用したのは富士銀行のようです」(p111)の記事がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- パルプ.製紙工業 (585 9版)
- 参考資料
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- 『十條キンバリー25年史』 十條キンバリー 1988.12
- 『くらしと紙 1989.10月号』 紙業タイムス社
- 『山陽スコット30年誌』 山陽スコット 1991.10
- 『オールペーパーガイドー紙の商品事典』下巻・生活編 紙業タイムス社 1983.12
- 『ジャパナイゼーションの博物誌 第4回 万能衛生紙』グッズプレス 1996.8
- 『おもしろサイエンス 紙の科学 』 紙の機能研究会編著 日刊工業新聞社 2011.10
- キーワード
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- ポケットティシュ;ティシュペーパー;携帯用ティシュ;ギフト;ノベルティ
- ティッシュペーパー;ちり紙
- 照会先
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- 広告図書館
- 銀行図書館
- 寄与者
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- 関野勉(家庭紙史研究家)
- 中嶋隆吉
- 香川県立図書館
- 備考
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このレファレンス事例は2004年に登録した事例に2009年、2010年、 2012年、2014年に加筆更新をした。
2016/10/9, 2017/2/18 インターネット事項について確認訂正をした。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000004370