レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年6月18日
- 登録日時
- 2013/09/11 12:28
- 更新日時
- 2013/12/04 15:46
- 管理番号
- 中央-1-00587
- 質問
-
解決
錫を加工した作品集はあるか。
また、錫の加工、製造法がわかる資料はあるか。
- 回答
-
錫を加工した作品集は見つからなかったが、錫作品が掲載されている資料や、加工・製造法について触れている資料が見つかったので、紹介した。
※各紹介文の最後の()内は、錫器を製作した店の名前。●図書
①『手が作り出す暮らしの道具 別冊太陽』平凡社 2002.9
p102~105 錫
青木聖という錫製品の作家に取材していて、杯や器など作品の写真や、製作の様子の写真なども掲載されている。②『うつわの手帖 1 お茶』日野 明子/著 ラトルズ 2008.5
p84 「削ってできる錫の茶筒」
錫を削って作る茶筒が紹介されている。(大阪錫器)
p66~67 技法の話2
p67 鋳金 錫製品の作り方が簡単に説明されており、ろくろで錫を削っている様子の写真が載っている。
p98~99 うつわの取扱いについて
p99錫 錫のうつわの取扱いについて説明があり。③『川島屋百貨店』川島 蓉子/著 ポプラ社 2008.3
著者お気に入りの逸品を紹介した本。
p116~117錫の器 少し力を加えると形を変えられる柔らかな錫の器が紹介されている。(こいずみ道具展)④『京都を買って帰りましょう。』 枻出版社 2007.2
京都のお店や商品を紹介した本。
p22 錫の酒器が掲載されている。(清課堂)⑤『贈り物歳時記』 平松 洋子/著 主婦の友社 2009.12
季節ごとの贈り物を写真と文章で紹介した本。
p81に錫製の「タンポ」(お燗をつける日本の伝統的な道具)が掲載されている。(錫光)⑥『美術鋳物の手法』 鹿取 一男/著 アグネ 1983.6
美術鋳物を作る際の鋳造作業の手引書。p212~214に錫合金、p227に錫合金の溶解と鋳造について記載があり。⑦『工芸の社会史』吉田 光邦/著 日本放送出版協会 1987.1
p174~185 14 錫工芸の光芒をたどって
錫工芸を世界的・歴史的に解説している。⑧『はじめてのメタルエンボッシング』 日本ヴォーグ社 2008.4
⑨『メタルエンボッシング』 ブティック社 2011.5
⑧⑨は、「ピューター(錫を含む合金)」を素材とした金属シートに、金属のツールで浮彫をしていく「メタルエンボッシング」というクラフトの作り方を説明した本。●雑誌記事
①「週刊新潮」2013年1月3・10日号
p205 「優越感具現化カタログ」という連載記事で、錫製チロリ燗器という製品が紹介されている。(サンシン)②『週刊新潮』2012年8月16・23日号
p190 「優越感具現化カタログ」という連載記事で、錫製ロックグラスが紹介されている。(錫光)③『料理王国』2012年6月号
p2 「MY FAVORITES美品礼賛」という記事で、錫のタンブラーが紹介されている。(錫光)④『OZ magazine』2012年4月号
p176 「日本のおいしいモノかわいいモノ」という記事で、錫のテーブルウェアが紹介されている。(能作)⑤『家庭画報』2011年7月号
p233 「わたくしの京都」という記事で、京都菓子司の主人が「今、いちばん好きなもの」として錫の器を紹介している。(清課堂)⑥『サライ』2003年10月2日号
p122 「錫器清課堂 器素材として秀逸な錫 その使い込んだ寂を味わう」という記事で、ぐい呑み、ビアカップ、ビアマグが紹介されている。
⑦吉田晶子「鹿児島の錫器製造」『民具マンスリー』42(11)通号503号 p10267~10279
⑧宮本正博「錫器の製作工程―挽き物を中心に」『民具マンスリー』42(4)通号496号
p10099~10111
⑨吉田晶子「大阪の錫器製造」『民具マンスリー』42(2)通号494号 p 10051~10065
⑩吉田晶子「生活用具としての錫器」『民具マンスリー』42(1)通号493号 p 10027~10041
⑪宮本正弘「錫器の歴史と現在― 製品の種類を中心に―」『関西大学博物館紀要』15
p31~46
一、錫器の歴史
錫器の歴史について書かれており、古い錫製品の写真が8点ほど載っている。
二、現代の錫器
現代の錫器について書かれています。技法についても少し説明があり、鋳込みや成形の様子など作業の様子の写真が載っている。
また、大阪錫器会社製品の種類について、年代別にまとめた表もあり、製品の写真も8点ほど載っている。
こちらは、JAIROという学術情報が検索できるホームページで閲覧することができる。
http://jairo.nii.ac.jp/0161/00002099(2013.9.11最終確認)●錫器を扱う店のホームページ
・大阪錫器
http://www.osakasuzuki.co.jp/(2013.9.11最終確認)
商品一覧のページで、和酒器、洋酒器、茶器などの写真が見られる。製造技法のページでは、製造工程が写真付きで紹介されている。
・錫光
http://www.takumi-suzukou.com/(2013.9.11最終確認)
取扱商品のページで酒器、茶器、花器の写真が見られる。・清課堂
http://www.seikado.jp/(2013.9.11最終確認)
作品紹介のページで傘立て、酒器、置物などの作品の写真が見られる。
・能作
錫や真鍮、青銅などの製品を扱っているお店。
http://www.nousaku.co.jp/(2013.9.11最終確認)
商品紹介のページではテーブルウェアなど製品の写真が掲載されている。
- 回答プロセス
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・“鋳物”の書架を見てみる
『美術鋳物の手法』 鹿取 一男/著 アグネ 1983
p.226 亜鉛、錫、鉛などの合金の溶解と鋳造
・Webcat plus!で“錫製品”、“錫&作品”などで検索するが、合いそうな資料は見つからず。
・Google booksで検索
『錫および高錫合金の溶融、鋳造、加工法』日本錫センター 1973
埼玉県内公共図書館で所蔵していないため、内容は確認できず。
・GeNiiで“錫器”で検索
宮元正博「錫器の歴史と現在」関西大学博物館 2009-03-31
http://jairo.nii.ac.jp/0161/00002099(2013.9.11最終確認)
・GeNiiで“錫工芸”で検索
『工芸の社会史 機能と意味をさぐる』 吉田 光邦/著 日本放送出版協会 1987
p.174~185 14 錫工芸の光芒をたどって
・レファレンス事典を見てみる。
『日本美術作品レファレンス事典 第2期陶磁器・工芸篇』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2009 →×
『日本美術作品レファレンス事典 工芸篇』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2002 →×
・Web-OYA bunko で“錫”で雑誌記事検索
『週刊新潮』 2013年1月10日号 p.205 錫製チロリ燗器
『料理王国』 2012年6月号 p.2 錫のタンブラー
『家庭画報』 2011年7月号 p.232~233 「清課堂」の錫器の紹介など
・magazineplusで“錫器”で検索
『サライ』 2003年10月2日号 p.122 清課堂が載っている。
・上の雑誌に出てきた工房のホームページを見てみる
・大阪錫器
http://www.osakasuzuki.co.jp/(2013.9.11最終確認)
商品一覧のページで、和酒器、洋酒器、茶器などの写真が見られる。製造技法のページでは、製造工程が写真付きで紹介されている。
・錫光
http://www.takumi-suzukou.com/(2013.9.11最終確認)
取扱商品のページで酒器、茶器、花器の写真が見られる。・清課堂
http://www.seikado.jp/(2013.9.11最終確認)
作品紹介のページで傘立て、酒器、置物などの作品の写真が見られる。
・能作
錫や真鍮、青銅などの製品を扱っているお店。
http://www.nousaku.co.jp/(2013.9.11最終確認)
商品紹介のページではテーブルウェアなど製品の写真が掲載されている。
・google booksで“錫&工芸”で検索
『はじめてのメタルエンボッシング 手軽に楽しめる簡単メタルクラフト』 日本ヴォーグ社 2008
『メタルエンボッシング 柔らか金属シートでメタルアートができる』 ブティック社 2011
- 事前調査事項
- NDC
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- 金属加工.製造冶金 (566 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 錫器
- 錫工芸
- 錫
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000136983