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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000223400
提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
B170901110434
事例作成日
(Creation date)
2017/9/13登録日時
(Registration date)
2017年10月19日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年10月27日 17時04分
質問
(Question)
アメリカ海軍および陸軍において、軍事用レーダーが実用化されたと考えられる年月に関する資料を紹介してください。実用化については、例えば、軍事用のレーダーが艦艇などに使用可能な状態で配備された、または量産が行われたことが1つの目安になると思います。
回答
(Answer)
アメリカ海軍及び陸軍において軍事用レーダーが実用化されたと考えられる年月に関する記述のある資料1から資料5が見つかりました。
また、1941年12月時点における真珠湾でのレーダーの配備状況に関する記述のある資料6が見つかりましたので、こちらも併せて御紹介します。

【 】内は当館請求記号です。
末尾に*が付いている資料は、国立国会図書館デジタルコレクション( http://dl.ndl.go.jp/ )国立国会図書館内限定公開資料です。
末尾に**が付いている資料は、国立国会図書館デジタルコレクション( http://dl.ndl.go.jp/ )国立国会図書館/図書館送信参加館内公開資料です。

資料1
坂本明 著. 大図解第二次世界大戦の秘密特殊兵器. グリーンアロー出版社, 1995.12 【PS134-G4】

pp.110-114に「アメリカ海軍において実用化された初めてのレーダーXAFの生産はRCA社に委託され,同社ではXAFに改良を加えCXAMとして生産を開始した。1940年5月最初の6セットが完成,CXAMは対空捜索レーダーとして戦艦カリフォルニア(BB-44),空母ヨークタウン(CV-5),重巡シカゴ(CA-29)など6隻の艦艇に搭載されている。」とあります。また、p.114に「1941年にはSシリーズの1つSCレーダーが完成,日本軍の真珠湾攻撃の時には,戦艦ペンシルバニア(BB-38),ウエスト・バージニア(BB-48)などに搭載されていた。」とあります。

資料2
田中浩太郎 編訳. 国防と米国科学 : 第2次世界大戦とレーダー開発と科学者動員、冷戦構造と軍産学複合体制. [田中浩太郎], 2000.3 【PS131-H1】

p.93に「翌年(注:1939年)早々の艦隊行動で良好な試験結果を得たので、初めてRCAに製造命令が出された。これがCXAMと称されるレーダーで、1940年に戦艦カリフォルニア、航空母艦ヨークタウンそして巡洋艦チェスター、シカゴ、ノースアンプトンおよびペンサコラに装備された」とあります。また、同じくp.93に、「陸軍通信隊は、サーチライトと高射砲の制御のために、対空用の電波探知機を開発していた。(中略)1940年5月に有効距離の長い改良型のセットが採用となった。このセットの1つが真珠湾攻撃の時に近接する日本の飛行機を探知している。」とあります。

資料3
野木恵一. 艦載レーダーの歩み. 世界の艦船. (433) 1991.3 pp.69-75 (36-39コマ目) 【Z16-467】*

pp.72-73(ページ付なし)(38コマ目)に「第2次大戦期の代表的艦載レーダー」と題する表を掲載しており、国別に艦載レーダーの名称、用途、実用化年などをまとめています。アメリカの艦載レーダーの中では「CXAM」という名称のレーダーの実用化年が最も古く、その実用化年は1940年となっています。

資料4
立花正照 著. 電子兵器の秘密 : 見えない火花を散らす頭脳戦!. 潮文社, 1982.12 【PS134-55】

p.48に「一九三九年、最初のレーダーを完成し、これらは移動式の物がSCR-270、固定式の物がSCR-270と名づけられた。そして製造が始まり一九四〇年、まず作戦用兵器としてパナマ運河周辺に配置された。」とあります。また、pp.47-48に「初期のレーダーは警戒用として一部は真珠湾に装備され、日本の奇襲攻撃隊を発見したが無視された。」とあります。

※移動式及び固定式のいずれについても、名称は「SCR-270」となっていました。

資料5
田中浩太郎 編訳. 第2次世界大戦におけるレーダー戦争 : ドイツのレーダー技術発達史より. [田中浩太郎], 1997.3 【PS134-H5】

p.26に「補註:5 米国・CXAMレーダー」の項があり、「米国の海軍技術研究所(Naval Resarch Laboratory)が設計して工場生産させたレーダーである。本機は1939年の初頭に試作機ができ、米国軍艦のニューヨーク号(New York)に搭載して、海上テストと実戦的運用を行い、1939年に6台の生産契約をメーカーと結んだ。」とあります。また、p.27に「補註:6 米国・SCR-270レーダー」の項があり、「1937年5月に米国陸軍航空隊は、遠距離の対空監視と追尾用レーダーを要求し、1939年1月に100哩先の爆撃機を探知できるレーダー装置を実験した。そして1940年8月にメーカーとの量産契約を締結した。機種は2種類あり、固定式がSCR-270、移動式がSCR-271である。」とあります。

※p.26の文中に「Naval Resarch Laboratory」とありますが、「Resarch」は「Research」の誤植と思われます。

資料6
ダン・ヴァン・ダーヴァット 著 ; 村上能成 訳. パールハーバー : アメリカが震撼した日. 光文社, 2001.6 【GH113-G8】

p.61に「1941年12月までには、6台前後の小型SCR270移動レーダーステーションがオアフ島に配備されていた。」とあります。


[その他の調査済み資料及びデータベース]

・辻俊彦 著. レーダーの歴史 : 英独暗夜の死闘. 芸立出版, 2012.3 【PS134-J96】
・有馬桓次郎, 印度洋一郎, 太田晶, 山下次郎 著. 世界の名脇役兵器列伝エンハンスド : 第二次大戦・冷戦期の知られざる精鋭たち. イカロス出版, 2012.3 【PS134-J88】
・防衛技術ジャーナル編集部 編. 戦車はミサイルはいつ、どのようにして生まれたのか!? : The original weapons history. 防衛技術協会, 2008.12 【PS134-J23】
・太田晶, 印度洋一郎, 山下次郎, 有馬桓次郎, 山口進, 水野翼, 巫清彦 著. 世界の名脇役兵器列伝 : 知られざる第二次大戦の精鋭たち. イカロス出版, 2008.4 【PS134-J18】
・兵頭二十八, 別宮暖朗 著. 技術戦としての第二次世界大戦. PHP研究所, 2007.11 【PS134-H106】
・兵頭二十八, 別宮暖朗 著. 技術戦としての第二次大戦 : 日本vs中ソ米英篇. PHP研究所, 2005.10 【PS134-H64】
・アーネスト・ヴォルクマン 著 ; 茂木健 訳 ; 神浦元彰 監修. 戦争の科学 : 古代投石器からハイテク・軍事革命にいたる兵器と戦争の歴史. 主婦の友社, 2003.9 【PS134-H43】
・太平洋戦争研究会 編著. 武器・兵器でわかる太平洋戦争 : 科学技術の粋を集めた日米の兵器開発戦争. 日本文芸社, 2003.8 【PS134-H25】
・兵頭二十八 著. パールハーバーの真実 : 技術戦争としての日米海戦. PHP研究所, 2001.7 【PS134-G89】
・八木和子 編. レーダーの史実 : 改良と研究 記録の断片. 八木和子, 1995.11 【PS134-G12】
・徳田八郎衛 著. 第2次世界大戦間に合った兵器 : 戦争を変えた知られざる主役. 東洋経済新報社, 1995.10 【PS134-G2】
・NHK取材班 編. ドキュメント太平洋戦争. 3. 角川書店, 1994.1 【GB531-E185】
・エリザベス・アン・ホイール [ほか]著 ; 石川好美 [ほか]訳. 第二次世界大戦事典. 朝日ソノラマ, 1991.12 【G2-E13】
・立花正照 著. 図解・電子航空戦 : 最先端テクノロジーのすべて. 原書房, 1986.11 【PS131-10】
・読売新聞社 編. 兵器最先端. 6. 読売新聞社, 1986.8 【PS134-61】
・津田清一 著. 幻のレーダー・ウルツブルグ. CQ出版, 1981.12 【ND671-9】
・小橋良夫 著. 兵器図鑑 : 世界の硝煙地獄を暴れ廻った名兵器のすべて. 池田書店, 1975 【PS112-1】
・小山弘健 著. 図説世界軍事技術史. 芳賀書店, 1972 【PS131-2】
・ブライアン・フォード 著 ; 野田昌宏 訳. 米・英・ソ秘密兵器 : レーダー、ミサイルから原爆まで. サンケイ新聞社出版局, 1972 【PS134-12】
・ピエール・ダヴィッド 著 ; 中村幸雄 訳. レーダー. 白水社, 1953 【548.6-cD24r-N】**
・茂在寅男 著. 解説『レーダー』. 天然社, 1952 【548.6-M897k】**
・Gaspare Galati. 100 years of radar. Springer, [2016] 【ND671-B7】

・NDL-OPAC ( https://ndlopac.ndl.go.jp/
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インターネット及びデータベースの最終アクセス日は2017年9月8日です。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
・『電波計器』航海計器シリーズ3, 西谷芳雄著, 成山堂書店, pp.41-177を閲覧しましたが、第3章「レーダー」の部分には記載がありません。
・『間に合った兵器 第2次世界大戦』徳田八郎衛著, 東洋経済新報社, pp.159-181を閲覧しましたが「レーダー」の項目には記載がありません。
・『軍艦メカ開発物語』深田正雄著, 光人社刊, pp.112-121を閲覧しましたが、14「電波探査機」の項目には記載がありません。
・『UボートⅦ型』ロバート・C・スターン著 大日本絵画, pp.250-259を閲覧しましたが、「レーダー探知機」の項目には記載がありません。
・『日本の航空母艦』長谷川藤一著, グランプリ出版, pp.292-295を閲覧しましたが、「電波探信儀(レーダー)電波探信儀の装備艦と装備位置」の項目には記載がありません。
NDC
兵器.軍事工学  (559)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
レーダー
電波探知機
兵器
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000223400解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決