レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年01月24日
- 登録日時
- 2018/03/01 17:28
- 更新日時
- 2018/03/01 17:59
- 管理番号
- 横浜市中央2513
- 質問
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解決
センカンヒダカ(漢字表記不明)の大きさと母港がどこか知りたい。
- 回答
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「ヒダカ」と読む日本の軍艦は確認できませんでしたが、「飛鷹(ひよう)」という名称の航空母艦
は存在しました。確認した資料は、次のとおりです。
1 「ヒダカ」について
以下の資料を確認しましたが、「ヒダカ」と読む日本の軍艦を見つけることはできませんでした。
(1) 旧日本海軍軍艦
ア 『写真日本海軍全艦艇史 下巻』 福井静夫/著 ベストセラーズ 1994年
別冊「日本海軍全艦艇史〔資料篇〕」総索引
イ 『聯合艦隊軍艦銘銘伝 全860余隻の栄光と悲劇』 片桐大自/著 光人社 1988年
ウ 『写真/日本の軍艦 別巻2』 雑誌「丸」編集部/編 光人社 1991年
(2) 海上自衛隊
ア 『海上自衛隊全艦艇史 世界の艦船・増刊 2004年8月号増刊』 海人社 2004年
イ 『自衛隊装備年鑑 2017-2018 Japan Self‐Defense
Forces Equipment Yearbook』 朝雲新聞社出版業務部/編著
朝雲新聞社 2017年
ウ 『自衛隊装備年鑑 2012-2013』 朝雲新聞社編集局/編著 朝雲新聞社 2012年
エ 『自衛隊装備年鑑 2007-2008』 朝雲新聞社編集局/編著 朝雲新聞社 2007年
(3) 民間の船舶
ア 『戦時日本船名録(1937~1950) 第9巻 その要目と戦時被害記録』 林寛司/編
戦前船舶研究会 2006年 p.69~70
「日高丸」という名称の船舶が4隻、「第一日高丸」及び「第五日高丸」が掲載されています。
イ 『日本商船・船名考』 松井邦夫/著・画 海文堂出版 2006年
p.29に「日本郵船・戦時標準型船一覧表」がありK型の欄に「日高丸」が掲載されています。
また、p.199の「栗林合名会社・栗林商船株式会社所有船一覧表」にも「日高丸」が掲載され
ています。
ウ 『戦時船舶史』 駒宮真七郎/著 駒宮真七郎 1991年
p.211に東海汽船所有の、p.212に日本郵船所有の日高丸について記載があります。
エ 『戦時艦船喪失史』 池川信次郎/著 元就出版社 2004年
p.138に東海汽船所有の、p.184に日本郵船所有の日高丸について記載があります。
2 「飛鷹(ひよう)」について
「飛鷹(ひよう)」は、「隼鷹(じゅんよう)」と姉妹艦で、戦時中に海軍が商船から改造した航空
母艦の1隻です。
日本郵船が豪華客船として計画した「出雲丸(いずもまる)」として、建造費の6割を政府が負担して、
昭和14年11月に神戸の川崎造船所で起工しました。ところが翌年には空母としての工事に切り替えられ、
昭和16年6月24日に進水、昭和17年7月31日に竣工しました。ミッドウェー海戦で失った4隻の空母
を補って第一線で活躍しましたが、昭和19年6月マリアナ沖海戦で撃沈されました。(前掲『聯合艦隊
軍艦銘銘伝 全860余隻の栄光と悲劇』p.183~184より)。
大きさについては『写真/日本の軍艦 第4巻』(雑誌「丸」編集部/編 光人社 1989年)のp.32に
記述があります。
また母港という表現は見当たりませんが、『日本郵船戦時船史 太平洋戦争下の社船挽歌 上』(日本
郵船/編 日本郵船 1971年)によると、飛鷹の「所管」は「呉鎮守府」となっています(p.725)。
国立公文書館アジア歴史資料センターHPにて検索すると、「昭和18年3月31日 10版 内令提要 巻3」
に「艦艇、特務艦本籍別一覧表」があり、こちらにも呉鎮守府が本籍地である旨記載されています。
(https://www.jacar.go.jp/ 平成30年1月26日確認)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 各種の船舶.艦艇 (556 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000231628