レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年8月4日
- 登録日時
- 2015/12/15 15:03
- 更新日時
- 2017/08/04 13:55
- 管理番号
- 相大-H27-043
- 質問
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解決
日露戦争の日本海海戦のとき、国際信号旗Z旗(ゼットキ)を掲げたという有名な話があるが、「Z旗」とはどのような旗か。
また、なぜZ旗を掲げたのか知りたい。
- 回答
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以下の資料を提供した。
『船舶通信の基礎知識』
『日露戦争の事典』
『防衛用語辞典』
『文藝春秋にみる「坂の上の雲」とその時代』
- 回答プロセス
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①自館OPACにて“コクサイシンゴウバタ”“コクサイシンゴウキ”で検索する。
『世界の国旗』 フラッグ・インスティチュート/編著 新樹社 2006 【s25185901 R288.9】
p238に国際信号旗のカラー図版がありZ旗も掲載されていたが、意味の記載はなかった。
国際信号旗はA~Zまでの文字旗と、0~9までの数字旗がある。
②国際信号旗は船舶通信の手段であるとのことから、自館OPACで“船舶通信”で検索する。
『船舶通信の基礎知識』 鈴木治/著 成山堂書店 2013 【s31986136 557.4】
巻末カラーページにZ旗の意味として「私は引き船がほしい。私は投網中です。」とある。
③自館OPACにて“ゼットバタ”“ゼットキ”“Z旗”で検索する。
『日露戦争の事典』 三省堂 1986 【s06762777 R210.6】
p175 Z旗について「日本海海戦では「皇国ノ興廃、此ノ一戦ニアリ、各員一層奮励努力セヨ」の意味を付与された信号として用いられ、一躍有名になった」とある。
『文藝春秋にみる「坂の上の雲」とその時代』 文藝春秋/編 文藝春秋 2009 【s29982394 210.6】
p404「戦艦三笠のZ旗秘話」に「アルファベットの最後の文字なので、後のない戦いという意味を込め、ネルソンがトラファルガー海戦で「各人がその義務を尽くすことを期待する」意味で用いた。その後、日本海軍では重要な艦隊戦のときにはZ旗を掲揚するのが慣例になった。」とある。
④参考資料の棚を直接確認する。
『防衛用語辞典』 眞邉正行/編著 国書刊行会 2000 【s17100561 R390】
p232 「ゼット旗」に「この信号は明治38(1905)年5月27日、日本海海戦で旗艦「三笠」に掲げられた、あまりにも有名な信号を指す。連合艦隊司令官東郷大将が開戦に際して艦隊全員に対して行った訓示「皇国の興廃此の一戦にあり、各員一層奮励努力せよ。」の信号旗である」とある。
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 航海.航海学 (557 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 国防.軍事 (390 9版)
- 参考資料
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- 『船舶通信の基礎知識』鈴木治/著 成山堂書店 2013
- 『日露戦争の事典』 三省堂 1986
- 『文藝春秋にみる「坂の上の雲」とその時代』 文藝春秋/編 文藝春秋 2009
- 『防衛用語辞典』 眞邉正行/編著 国書刊行会 2000
- キーワード
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- Z旗
- 国際信号旗
- 船舶通信
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000185645