レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/01/27
- 登録日時
- 2014/02/26 00:30
- 更新日時
- 2014/02/26 00:30
- 管理番号
- 参調 13-0079
- 質問
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解決
郷土館で所蔵している機関車に【ポーカーかけ】というものがある。運転席のところにあるので、運転に関係するものだと思うが、【ポーカー】とは何なのか。
- 回答
-
『蒸気機関車メカニズム図鑑』などの資料を見たが、「ポーカー」という用語は見つからなかった。
検索エンジンで「蒸気機関車」「ポーカー」をキーワードに検索したところ、個人のHP(ブログ)に「・・・機関助士はポーカー(火かき棒)で牛(蒸し焼き状態になった石炭)を取り除き・・・」という記述があった。
ポーカー=火かき棒と予想し、再度「蒸気機関車メカニズム図鑑」の火室、焚口戸装置の記述を見たが、火かき棒について言及なし。
「鉄道画報 No.8」45ページに、C57形蒸気機関車の運転室のイラストがあり、「石炭スクイ口」の上に「火かき棒」が備え付けられている。
イラストを踏まえて他の資料を見たところ、「復活SL完全ガイド」第六章の「SLはこうして運転する」に掲載されている、「連続投炭を行う機関助士」の写真に、「石炭スクイ口」の上部に火かき棒と思われるものが備え付けられている様子が写っている。(276頁)
当館で所蔵している資料では、蒸気機関車に備え付けられている火かき棒がポーカーと呼ばれていることを確認できなかった。
検索エンジンで「蒸気機関車」「ポーカー」「火かき棒」をキーワードに検索したところ、
大阪市立大学教授坂上茂樹氏の論文「C53型蒸気機関車試論(訂正版)」がヒット。
その中で引用文献として紹介されている「国鉄名古屋機関区蒸機と共に」(西村勇夫/著)に「・・・下り勾配でだ行運転中にドンドン突かれ運転室に掛けてあるポーカー【火かき棒】などが落ちたり・・・」という一文が含まれていることが分かった。
参考まで、英和辞典には「poker:①突く人、突く物 ②火かき棒」とあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 運輸工学.車両.運搬機械 (536 7版)
- 参考資料
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- 1 蒸気機関車メカニズム図鑑 細川/武志?著 グランプリ出版 1998.7 536.1/J
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2 鉄道画報 No.8(2007winter) 特集C57形蒸気機関車 誠文堂新光社 2007.2 536/TE/8 -
3 復活SL完全ガイド 伊藤/久巳?著 イカロス出版 1999.5 536.1/F -
4 スコットフォ-ズマン英和辞典 角川書店 1992.11 833/SU
- キーワード
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- ポーカー
- 火かき棒
- 蒸気機関車
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000149808