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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000250376
提供館
(Library)
豊中市立図書館 (2310050)管理番号
(Control number)
6000044402
事例作成日
(Creation date)
2018/12/22登録日時
(Registration date)
2019年01月19日 00時30分更新日時
(Last update)
2019年01月30日 11時17分
質問
(Question)
「目白押し」の言葉の由来、「鳴き合わせ」がいつの時代から行われていたか、について載っている資料を探している。
回答
(Answer)
<「目白押し」の由来>
・『日本国語大辞典 第12巻』(小学館)p.1140
・『語源大辞典』(東京堂出版)p.249
・『日本語源大辞典』(小学館)p.1088

<メジロの鳴き合せが始まった時期が書かれている資料>
・『野鳥売買メジロたちの悲劇』(講談社)
 p.142「鳴き合せはいつ始まったのか」と題して記述がある。
 「メジロの競鳴会の主催者たちは、この遊びは平安時代からあるという。しかし、梶島孝雄著『資料 日本動物史』(八坂書房)には、江戸時代にメジロの鳴き合せ会が開かれた記録はないとある。いつい始まったものだろう。」とあり、続けて「明治四〇年(一九〇七)に刊行された『日本愛鳥家談話録』によると、東京深川の村上定太郎氏は明治一六年(一八八三)二七歳で小鳥屋を始めたが、メジロの鳴き合せを思いつき、明治一七年四月、本所菊川町の元跡部屋敷を借り、メジロを十五、六羽集めて初めての会を開いた。」とある。

・国立国会図書館デジタルコレクションで『日本愛鳥家談話録』が参加館に公開されていたので内容を確認すると、第2集の「村上定太郎」に「眼白は私が率先者で発起者であります」とあり、続けて明治17年に鳴き合せ会をはじめたことが書かれていた。
回答プロセス
(Answering process)
・『和鳥入門』(宗こうすけ著,金園社,1988年)p.50には「徳川時代から盛んに飼われるようになった」とあり「「鳴き合せ会」が各地で催され、その人気は今もって根強い」とあるが江戸時代におこなわれたのかどうかはわからなかった。

・『日本大百科全書 22』p.751には、メジロは古来よく知られた飼い鳥であること、鳴き合わせの競技が行われていることが書かれていたが競技が行われた時期は分からなかった。p.752には鳴き合わせは鹿児島県ではハナシ(花吸)とよばれた、とある。

・『日本民俗学大系 9』(平凡社)p.308「小鳥の鳴合せ」には近世初期から「鶉合せ」(うずらあわせ)が流行し、鴬や雲雀の鳴き合わせも行われていたことが書かれている。メジロの鳴き合せが「メジロ寄せ」と呼ばれて現在も関西・四国など西部方面で盛んなことが紹介されているが近世でもおこなわれていたのかは分からなかった。続けて「宮廷の「小鳥合せ」がこれに類するものなのか、闘鶏であったのか「遊事例がないので判断できない」とある。

・『資料 日本動物史』(梶島孝雄著,八坂書房,2002年)p.473には「「目白合せ」が行われた記録はない。」と書かれていた。


『日本を知る事典』p.467にウグイスは室町時代から盛んに飼われるようになり江戸時代にはさらに盛んになったことや、カナリヤのように毎年春になきあわせ会が開かれたことが書かれているが、メジロは載っていなかった。

『事典しらべる江戸時代』p.470には鴬やウズラは載っているがメジロはなかった。

『江戸鳥類大図鑑』でも分からなかった。

自館にある鳥類、民俗学、歴史の参考図書を調べたがメジロの鳴き合せが始まった時期は分からなかったので市内の他の図書館にも調べてもらった。
『身近な鳥のすごい事典』(イースト・プレス)p.73に「江戸時代の半ば以降は、山の手線の内側ほどの狭いエリアに30~60もの鳥屋があって、江戸の人々は子どものころから、店にいるメジロやウグイスの姿を見る機会があった。」とあり、江戸時代に飼われていたことは分かったが鳴き合せについては「鴬合」のことしか分からなかった。

『小鳥はなぜ歌うのか』(岩波書店)p.78には「小鳥の鳴き合わせ会は西洋でも東洋でも古来から行われてきた」とあり、美しい歌をうたう鳥を選んで繁殖させる方法と、若鳥に師匠をつけて歌を教える方法(「付子」(つけこ))が紹介されている。この本にはウグイスやヒバリは付子ができるがメジロやウズラは付子ができないと書かれている。『和鳥入門』(金園社)p.50には「「付け仔」にすることも昔からおこなわれてきました。」と書かれていて、資料によって違いがある。

『鳥の歌の科学』(中央公論社)pp.224-226にメジロの鳴き合せ会の様子が書かれているが始まった時期は載っていなかった。

『BIRDER 2017年4月号』p.9メジロは「さえずりの複雑さはピカイチ。変化に富み金属的で高い声、そのうえ早いテンポで、延ばす音や高低を変えてさえずる。」とある。「チィチィチュチィーチィーチィー」「チーッ」「キリキリ」「チリチリチリ」「チリリリ」と鳴き声を紹介している。p.24には「鳥合」が室町時代に始まり江戸時代には庶民層まで「鳥の鳴き合わせ」が広まったことが2ページにわたって説明してあり「鴬飼」などの絵もあるがメジロについては書かれていなかった。

予約していた『日本民俗学大系 9』に「鳴き合せ」ではなく「小鳥合せ」とあったので、自館の参考図書の索引を「小鳥合せ」で調べると平安時代に行われたことが分かったがメジロかどうかは分からなかった。

『日本を知る事典』(社会思想社)p.684に、中国が源流で日本に伝来し平安時代に本格化した「鶏合」(とりあわせ)は二羽の軍鶏(しゃも)を戦わせ勝負を決する遊びで今日いう「闘鶏」ということと、同巧異曲のものに小鳥同士を戦わせる小鳥合という遊戯があったことが書かれている。寛治五年(1091)に数回内裏で催され、その後廃絶、安政四年(1857)に一時復活されたことが分かるが、どのように戦うのかは書かれていなかった。

『古事類苑 30 遊戯部』(吉川弘文館)pp.262-265に「小鳥合」あり。「古今著聞集」や「小鳥合記」などに寛治五年や安政四年の小鳥合のことが書かれているが鳥の種類や内容は分からなかった。

『国史大辞典 5』(吉川弘文館)p.928「ことりあわせ」に「鳴声・羽色・形状などにより優劣を争う遊戯」とあり、『禁秘抄』の記述や1091年の小鳥合が紹介されている。小鳥合で合わせる鳥は「いろいろの小鳥」としか載っていなかった。

『平安時代史事典 本編上』(角川書店)p.915には「小鳥合」に「小鳥を持ち寄って、鳴き声・羽音の優劣を競う遊び。」とあるが小鳥の種類は載っていなかった。

・鳥飼いや音付けを生業とした職業については『日本職人辞典』(東京堂出版)pp.21-23に載っている。「慶長・寛永ごろには、鶉が高値で売買されて居り」という記述もある。
事前調査事項
(Preliminary research)
・山渓ハンディ図鑑7 新版日本の野鳥・原色日本鳥類図鑑
NDC
鳥類  (488)
一般動物学  (481)
風俗史.民俗誌.民族誌  (382)
参考資料
(Reference materials)
『日本大百科全書22』 小学館 (p.751)
『野鳥売買メジロたちの悲劇』 遠藤 公男/[著] 講談社 (p.142)
『鳥の歌の科学』 川村 多実二/著 中央公論社 (pp.224-226)
『小鳥はなぜ歌うのか』 小西 正一/著 岩波書店 (pp.78-79)
『日本民俗学大系9』 大間知 篤三/[ほか]編集委員 平凡社 (p.308)
『身近な鳥のすごい事典』 細川 博昭/[著] イースト・プレス
キーワード
(Keywords)
メジロ(メジロ)
鳥類(チョウルイ)
鳴き合せ(ナキアワセ)
小鳥合せ(コトリアワセ)
目白合せ(メジロアワセ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
庁内
登録番号
(Registration number)
1000250376解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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