レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年03月26日
- 登録日時
- 2005/03/26 16:24
- 更新日時
- 2019/03/08 15:03
- 管理番号
- 宮崎県立般7
- 質問
-
解決
宮崎県の県鳥の制定のあゆみを知りたい。
- 回答
-
宮崎日日新聞昭和39年10月14日によると「県は置県八十周年記念事業の一つとして県民歌を制定したのにつづいて県旗、県鳥を制定することになり(中略)県鳥候補選出委員会が12、13日に開かれ、コシジロヤマドリなど五種の候補鳥が決まった。」とある。
なお、候補鳥は(ヒュウガカケス・シラサギ・アオバト・メジロ・コシジロヤマドリ)であった。
また「制定方法はこの五種について県民から公募(ハガキ)し数が最も多いものを県鳥とする。
応募資格は県民、締め切りは11月20日、30日発表」とあった。
また宮崎日日新聞昭和39年10月14日の新聞の「記者手帖」に「13日の県鳥候補鳥選出委員会でコシジロヤマドリなど候補5種が選出された。
委員が小学六年生から大学教授までという幅広い階層からの選出だけに意見百出。
「ウズラを県鳥にされたんではこれを最大のエモノとするハンターが困る」利害?論から果ては「福岡県は菅公のウメにちなんで”ウグイス”を決めている。祖国宮崎を象徴して金鵄(キンシ)、つまりトビにしてはー」など神話説まで出たが、これは青少年代表から「ぼくらは”神武天皇と金のトビの話”など知らない」とあって失格、代わって主婦代表から「平和の象徴であるハトを-」と希望があって追加、つみなき鳥にも時代色を反映していた。」とあった。
次に昭和39年11月15日の記事に「コシジロヤマドリが首位 県鳥公募中間発表」とあり「13日現在の中間集計では応募総数六百一点のうちコシジロヤマドリが二百四十八点で二位以下を大きく引き離している。
林業みやざき(1965.6 No.107)には、県鳥コシジロヤマドリについて、「日本の狩猟鳥」を参考にした解説がある。(p4-5)
この投票は候補になっている5種の鳥から県民のはがき投票で一点を選んでもらうもので、一位になったものの投票者から抽選で入賞者を決め商品を出す。」とある。そして昭和39年12月1日の記事に[「県鳥」「県花」決まる]とあり「県鳥は一般公募した結果、二千十三点が集まり、「コシジロヤマドリ」が七百二十五点で二位の「メジロ」を三百八十二点引き離して選ばれた。」とある。
- 回答プロセス
-
『宮崎県政外史』より県鳥が昭和39年9月12日県知事告示によって制定されたことがわかる。また、『宮崎の動物』の「コシジロヤマドリ」に「県民の投票でコシジロヤマドリを県鳥に指定し、同時に数を増やすため、狩猟鳥からはずして保護鳥にして、自然増殖を図っている。」とあった。次に宮崎日日新聞の昭和昭和39年10月・11月・12月分の記事を調査した。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 鳥類 (488)
- 参考資料
- キーワード
-
- コシジロヤマドリ
- 県鳥
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000020870