レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/03/06
- 登録日時
- 2011/06/01 02:07
- 更新日時
- 2024/03/30 00:34
- 管理番号
- M10032114455771
- 質問
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ママカリの語源を知りたい。
- 回答
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資料によって異なった説明が掲載されている。 資料1の「サッパ」の「歴史・文化」に「サッパの酢漬けのおいしさは隣家からご飯を借りてくるほどということで,瀬戸内海では古くから「ままかり」と呼び,とくに岡山県倉敷地方の名産品となっている」とある。資料2にも同様の記述がある。一方,資料3の「サッパ」には,「硬い鱗は剛鱗(カンリン)であり,その鱗が長く並んでいる状態が曼碼(マンマ)」,「曼とは「長い,長くなっている」,碼とは「並んでいる」という意味の字」,「ママカリとは,直訳すると「長く並んでいる,硬い鱗のある(魚)」の意味」といった記述がある。資料4の「航薇日記」に,「借飯魚(ままかり)」について,「此魚往年始めて漁船に上る漁人これ食ふに味美なり 闔船の飯を喫し盡し竟に隣船より飯を借て食ふ其の味の美なるに因てなり故に名づけしと」という記述があり,資料5にも引用されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 脊椎動物 (487 9版)
- 参考資料
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- 資料1:望月賢二監修,魚類文化研究会編『図説魚と貝の大事典』柏書房,1997,497p.参照はp.199. 資料2:『魚材魚貝大百科 第1巻』平凡社,1999,181p.参照はp.92. 資料3:江副水城著『魚名源』星雲社,2009,213p.参照はp.122-123.資料4:成島柳北ほか著『明治文学全集4』筑摩書房,1969,435p.参照はp.101.資料5:岡長平著『岡長平著作集 第四巻 岡山風土記』岡山日日新聞社,517p.参照はp.433.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2010032114450155771
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000086893