レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/2/9 0:00:00
- 登録日時
- 2007/02/10 02:11
- 更新日時
- 2007/02/10 02:11
- 管理番号
- 都立図事-2006004649
- 質問
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小動物が敵から身を守る方法について書かれている絵本や科学関係の本にはどんなものがあるか。
- 回答
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小動物が敵から身を守る方法について、まとめて取り上げている本はなかった。小動物に関する本に、それぞれの身を守る方法が書かれているものがあったので、その中から数点紹介する。
「小動物」の定義をタヌキやキツネより小さな、日本に暮らす野生動物とした。近年出版された本には紹介できるようなものはなく、出版年がやや古い資料となったが、どれもきれいな写真や写実的な絵があり、わかりやすい説明の小学校中学年向きの本である。
資料1:シマリス。母親は子どもが巣立ちをするまで、巣を数日置きにかえる。
資料2:ムササビ。木から木へ滑空することで、キツネやイタチに出会わない。
資料3:ヒメネズミ。動物に出会うと、ぴょんと飛んで、安全な距離をとる。
資料4:ヤマネ。巣から出てくる時、警戒して入口付近にとどまる。
資料5:ユキウサギ。餌を同じ場所で長い間ゆっくり食べない。耳を立てて周りの気配に注意する。敵に気づいたら、体を低くし草やぶのなかに隠れる。毛の色が冬には白く、保護色になる。雪の上の足跡を混乱させるために、回れ右をしたり、真横に飛んだりして、「止め足」をする。
資料6:クロテン。小さな物音でも聞こえる。においもイヌに負けないほどかぐことができる。
資料7:エゾモモンガ。木の枝に止まり、じっとしていると、木のコブのように見えるので敵からも目立たない。
資料8:ヤマネ。母親は赤ん坊の体についている胎盤などをすぐ食べ、敵ににおいをさとられないようにする。敵が聞けない周波数の声を出して、子どもを安全なところへ導く。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 動物地理.動物誌 (482 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 森のシマリス / 川道美枝子∥著 / 岩崎書店 , 1983 ( 自然と科学 34 ) /489/164/83
- 【資料2】 ムササビ : 小さな森のちえくらべ / 今泉吉晴∥著 / 平凡社 , 1983 ( ジュニア写真動物記 2 ) /489/130/83
- 【資料3】 がんばれひめねずみ / 今泉吉晴∥ぶん / 新日本出版社 , 1984.8 ( 新日本動物植物えほん 18 ) /489/128/84
- 【資料4】 ヤマネのくらし / 西村豊∥著 / あかね書房 , 1988.4 ( 科学のアルバム 98 ) /489/515/88
- 【資料5】 子うさぎチャメの1年 : ユキウサギのふしぎな行動 / 富士元寿彦∥文と写真 / 大日本図書 , 1992.9 ( 子ども科学図書館 ) /489/3038/92
- 【資料6】 ぼくはクロテン / 富士元寿彦∥ぶん・しゃしん / 大日本図書 , 1994.12 ( 子どもたのしいかがく ) /489/3098/94
- 【資料7】 飛べ!エゾモモンガ / 富士元寿彦∥文と写真 / 大日本図書 , 1997.12 ( 子ども科学図書館 ) /489/188/98
- 【資料8】 森のスケーターヤマネ / 湊秋作∥著 / 文研出版 , 2000.9 ( 文研科学の読み物 ) /489/5020/2000
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000033286