レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/05/04
- 登録日時
- 2015/07/20 00:30
- 更新日時
- 2015/07/20 00:30
- 管理番号
- 6001008879
- 質問
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解決
ハナミズキについて、名前の由来や百科事典的なことが書いてある資料を紹介してください。。
- 回答
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ハナミズキについて、当館所蔵資料で調査をしました。参考までに、それぞれの資料につきまして、ハナミズキに関する項目の中から記述の一部を引用していますのでご確認ください。
■名前の由来など
『葉形・花色でひける木の名前がわかる事典:庭木・花木・街路樹など身近な樹木433種』(大嶋 敏昭/監修 成美堂出版 2002.10)【653.2/215N】貸出可
ハナミズキ(別名)アメリカヤマボウシ(科/属名)ミズキ科ミズキ属(樹高)5~10m(花期)4~5月(名前の由来)花の美しいミズキという意味です。
「北米原産の落葉高木です。日本では高さ5~6mですが、原産地では10m以上になります。葉は先がとがったタマゴ形で、長さ8~15cm。枝先に多く集まり、秋には美しく紅葉します。」(P.245)
その他、総苞や果実、品種についての解説があります。
※花、暗紅色の果実、斑入りの葉のカラー写真掲載
■歴史など
『花の西洋史事典』(アリス・M.コーツ/編 八坂書房 2008.2)【472.3/3N】貸出可
P.318-324 ハナミズキ(属名/読み)Cornus/コルヌス(科名)ミズキ科
「まず最初に紹介されたのがフロリダ種(C.florida 和名アメリカヤマボウシ、ハナミズキ)で、マーク・ケイツビーが一七三一年に自著『カロライナ等の博物誌』の中で記述し、次のように紹介している。『三月の初めに花が咲き始める。きれいな花が咲くが、六ペンス硬貨の大きさもない。その後しだいに大きくなって人間の手の大きさになる。夏になると花は森を美しく飾り、実は冬の森を彩る。そしてたいてい春になるまで木の枝にそのまま残っている。ただとても苦いので餓死しそうにならない限り、鳥でも食べることはまずないが、私はマネシツグミなどいろいろな種類のツグミがこの実を食べているのを見たことがある』」(P.321)
※コルヌス・フロリダ(和名アメリカヤマボウシ、ハナミズキ)を含む花の白黒イラスト掲載
『記念樹:記念日と誕生日365日+1の樹』(三上 常夫/共著 経済調査会 2006.12)【629.7/93N】貸出不可
ハナミズキ【花水木】(科/属名)ミズキ科ミズキ属(学名)Cornus florida
「大正末期に東京市長がワシントンにソメイヨシノを贈り、その返礼としてハナミズキが東京に贈られたという話は有名です……が、実は明治の中ごろには原産地の北米から導入されていたようです」(P.228)
その他、品種や形態などについての記述があります。
※総苞、果実のカラー写真掲載
『原色園芸植物図鑑 5 (保育社の原色図鑑 花木編)』(塚本 洋太郎/著 保育社 1979)【627/19】貸出不可
P.37-38 3,4.アメリカやまぼうし(学名)C.florida L.(科名)みずき科(英名)Flowering Dogwood(独名)SchÖnblühender Hartriegel, Gemeiner Blumenhartrieger(仏名)Cornouiller à Fleurs(和別名)ほなみずき(原文ママ)
「種名に示されるとおり、アメリカの東海岸マサチューセッツからフロリダ、オンタリオ、テキサスなどの諸州、メキシコなどに分布し、1635年欧州に入り、明治の中期(1890年ごろ)日本に渡来した」(P.37)
その他、形態や個々の園芸品種について解説があります。また、P38には「5.ふいりアメリカやまぼうし」の項目もあります。
※PL.17(P.38とP.39の間)に、アメリカやまぼうし2品種、ふいりアメリカやまぼうしの写真掲載
■花言葉など
『誕生花:わたしの花あの人の花』(北脇 栄次/著・監修・写真 いしずえ 2004.4)【627/116N】貸出可
4月23日 はなみずき(花水木)花言葉:私の想いを受けて、返礼
「明治45年、当時の東京市長だった尾崎行雄が桜の花をアメリカに寄贈した時、その返礼として送られてきたのがこの花水木です。アメリカが誇る花で、バージニア州の州花にもなっています」(P.136)
※花のカラー写真掲載
■その他
『木を選ぶ・野田坂造園樹木事典』(野田坂 伸也/著 アボック社 2011.10)【629.7/123N】貸出不可
057-011 (学名)Cornus florida (和名)ハナミズキ、アメリカヤマボウシ
「原産は北米東部の5大湖地方からテキサス州、フロリダ州に至る広い範囲である。我国に導入されている品種は寒さにやや弱く、岩手県中部以南が生育適地のものが多い。原産地の北限付近の原種から採種して苗を作れば北海道でも育つと考えられる」(事典編P.79)
その他、園芸品種や簡単な育て方などについての記述があります。
※樹形、総苞、果実の白黒イラスト掲載
『葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑:もっと木と親しむために 自然散策がもっと楽しくなる!』(池田書店編集部/編 池田書店 2007.11)【653.2/183N】貸出不可
ハナミズキ【花水木】(学名)Benthamidia florida (科・属名)ミズキ科ヤマボウシ属(別名)アメリカヤマボウシ
「ハナミズキは北アメリカ原産の落葉小高木・高木。花木として庭木、公園樹、庭園樹などとして植栽される。大正時代、当時の東京市長がアメリカのワシントンにサクラの苗木を送った返礼に日本に贈られた。春の総苞片と秋の紅葉が美しい」(P.199)
その他、形態についての詳しい解説があります。
※樹形、花色、樹皮、枝葉、葉の表裏のカラー写真掲載
『A-Z園芸植物百科事典』(英国王立園芸協会/監修 誠文堂新光社 2003.6)【627/111N】貸出不可
(学名/読み)C.florida/フロリダ(和名)ハナミズキ、アメリカヤマボウシ(英名)Flowering dogwood
「円錐形の落葉高木または低木。葉は広卵形から卵型、わずかにねじれるかまたはカールする緑色、長さ15 cm、秋に赤と紫色に紅葉する。晩春に、緑色で先端が黄色の花が、径1.5 cmの花序につき、まわりを4枚の苞で囲まれる。苞は倒卵形で白色から桃色、長さ4~5 cm、開花時に苞の先端は合着する。高さ6m、幅8m。原産地:北アメリカ東部」(P.298)
※3品種のカラー写真掲載
『木の写真図鑑 完璧版:地球自然ハンドブック』(アレン・コーンビス/著 日本ヴォーグ社 1994.12)【653.2/53N】貸出不可
ハナミズキ(英名)Flowering Dogwood(科名)ミズキ科(学名)Cornus florida(著者名:その種を最初に記載・命名した研究者の姓)Linnaeus
「(葉)卵型ないし楕円型、長さ10 cm幅5 cm足らず、先端はとがり、全緑、表面は濃緑色で無毛、裏面は白っぽく軟毛を生じ、秋に赤く紅葉。若枝は粉白。(樹皮)赤褐ないし黒っぽい色で、小さな四角い板状に深く割れる。(花)小型で帯緑色、多数が密に集まって半球形の花序をなし、周りを4個の白ないし濃紅色の総苞が囲む。総苞片は先端が深く凹み、冬の間に芽の中で姿を見せる。晩春葉と同時かそれより早く開花する。(果実)核果は小型で赤く、塊をなし、熟するとほぐれる。(分布)北アメリカ東部(生育地)森林内の酸性土壌地」(P.135)
※葉、総苞のカラー写真掲載
『朝日園芸植物事典』(朝日新聞社/編 朝日新聞社 1987.9)【620.3/7】貸出不可
アメリカヤマボウシ(学名)Cornus florida
「ミズキ科。落葉小高木。花木。サクラに約1カ月遅れ、桃、赤色、白の花をつける。果実と紅葉も美しい。樹皮は薬用。別名・ハナミズキ、フロリダミズキ」(P.20)
※樹形のカラー写真掲載
以上で回答とさせていただきます。
[事例作成日:2015年5月4日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物地理.植物誌 (472 8版)
- 園芸 (620 8版)
- 花卉園芸[草花] (627 8版)
- 参考資料
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- 葉形・花色でひける木の名前がわかる事典 大嶋/敏昭∥監修 成美堂出版 2002.10 (245)
- 花の西洋史事典 アリス・M.コーツ∥[編] 八坂書房 2008.2 (318-324)
- 記念樹 三上/常夫∥共著 経済調査会 2006.12 (228)
- 原色園芸植物図鑑 5 改訂版 塚本/洋太郎∥著 保育社 1979 (37-38、PL.17)
- 誕生花 新装版 北脇/栄次∥著・監修・写真 いしずえ 2004.4 (136)
- 木を選ぶ・野田坂造園樹木事典 野田坂/伸也∥著 アボック社 2011.10 (事典編P.79)
- 葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑 池田書店編集部∥編 池田書店 2007.11 (199)
- A-Z園芸植物百科事典 英国王立園芸協会∥監修 誠文堂新光社 2003.6 (298)
- 木の写真図鑑 アレン・コーンビス∥著 日本ヴォーグ社 1994.12 (135)
- 朝日園芸植物事典 朝日新聞社∥編 朝日新聞社 1987.9 (20)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000177500