レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 平成28年9月30日
- 登録日時
- 2017/03/29 00:30
- 更新日時
- 2018/11/21 12:45
- 管理番号
- 県立長野-16-191
- 質問
-
解決
旧奈川村野麦峠の南にある鎌ヶ峰付近で(かつて)火山活動(噴火)があったという調査・研究資料を見たい。
- 回答
-
『乗鞍岳地域の地質』中野俊ほか 地質調査研究所 1995 【N455/107】の「V. 鮮新世火山岩類 2 野麦峠火山岩類」p.49-61【最終確認2018.9.29】に
野麦峠火山岩類は、おもに安山岩およびデイサイト質の溶岩および火砕岩、一部は半深成岩からなる。(中略)この岩体内の火山岩には、貫入相を示すものと噴出相を示すものがある。
とあり、噴火という表現は用いられていないが、この岩体の形成過程の最後の部分で、安山岩の陸上噴出(鎌ヶ峰上部安山岩)があったと推測されている。
- 回答プロセス
-
1 問い合わせの段階でいつの噴火かわからないため、調査済資料に記載のある『開田村誌』上巻を確認する。『木曽谷の地質』島田安太郎著 木曽印刷 1970 および『御嶽研究』自然編 御嶽駒ヶ嶽綜合調査会 1958 【N234/28/1】が参考文献に挙げられている。
2 いずれも御岳山関係の資料のため、所蔵資料の郷土分類N453, N455の火山や地質の資料から御岳山関係を見ていく。鎌ヶ峰のことは触れられておらず、収録範囲にないものも多い。
3 地図上で見ると乗鞍と御岳の中間くらいの位置にあるので、乗鞍でも調べてみる。回答の資料に記述を発見。また、この資料を公開するPDFファイルを発行元の地質調査研究所のサイトで確認。
4 当館で所蔵していない『木曽谷の地質』【最終確認2018.10.2】について、国会図書館デジタルコレクションで公開の有無を調べる。デジタル化資料送信館で閲覧は可能。目次を確認する。3と併せて回答とする。
その他調査資料
・『信濃中部地質誌』本間不二男著 信濃教育会小県上田部会 1931 【N455/12】
・『長野の地質案内』地学団体研究会第42回総会準備委員会編 地学団体研究会 1988 【N455/76】
・『信濃の地質見学の旅』信濃教育会編 信濃教育会出版部 1973 【N455/39】
・『日本地方地質誌 4 中部地方』日本地質学会編 朝倉書店 2006 【N455/122】
・『西筑摩郡誌』復刻版 長野県西筑摩郡役所編・刊 1915 (千秋社 2001)【N234/117】
・『奈川村誌』自然編 奈川村誌編纂委員会 奈川村誌刊行委員会 1992 【N232/56】
・『南安曇郡誌』第1巻 南安曇郡誌改訂編纂会編・刊 1956 【N232/6/1】
・『御岳山地域の地質』山田直利ほか 地質調査研究所 1988 【N455/106】ほか
- 事前調査事項
-
『開田村誌』上巻 木曽郡開田村役場編 村誌編纂委員会 1980 【N234/69/1】
- NDC
-
- 地震学 (453 8版)
- 地質学 (455 8版)
- 参考資料
-
-
中野/俊 [ほか著] , 中野/俊. 乗鞍岳地域の地質. 通商産業省工業技術院地質調査所, 1995. (地域地質研究報告. 5万分の1地質図幅 ; 金沢10第53号)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I056574381-00 (【N455/107】) -
島田安太郎 著 , 島田, 安太郎, 1910-. 木曽谷の地質 : 木曽川河岸段丘に見る御岳の火山活動史. 木曽印刷, 1970.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001125015-00
-
中野/俊 [ほか著] , 中野/俊. 乗鞍岳地域の地質. 通商産業省工業技術院地質調査所, 1995. (地域地質研究報告. 5万分の1地質図幅 ; 金沢10第53号)
- キーワード
-
- 鎌ヶ峰
- 古生層
- 安山岩
- 火山活動
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人 社会人
- 登録番号
- 1000213360