レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月25日
- 登録日時
- 2017/01/14 13:47
- 更新日時
- 2017/01/19 09:57
- 管理番号
- 県立長野-16-034
- 質問
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解決
浅間山、八ヶ岳、御岳山の火山灰の顕微鏡写真が載っている本、火山灰に含まれる鉱物の組成が記載されている本を照会して欲しい。
- 回答
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八ヶ岳については初期の噴出物と考えられる溶岩の顕微鏡写真しか確認できなかった。以下長野県内の他館所蔵資料も含めて紹介。
回答で使用したア~カの資料は相互貸借が可能。
〈御嶽山について〉
ア『伊那谷の火山灰;重要露頭と鉱物(付 各地のテフラ)』 寺平 宏/編集・執筆 飯田市美術博物館 2013 【N453.8/47】
p65「御岳第1テフラ(On-Pm1)約10万年前、御岳火山から噴出」とあり、静岡県小山町、富士見町御狩野、山梨県小淵沢町、山梨県上野原市のテフラの顕微鏡写真(カラー)があり、鉱物の組成はみな同じで、黒雲母・角閃石・磁鉄鉱・軽石型火山ガラス等。
イ『三岳村誌 上巻』 三岳村誌編さん委員会/編 三岳村誌編さん委員会 1987 【N234/80/1】
p94~101第3章「3 御嶽山1979年の噴火」
p95~96「降灰状況と火山灰の性質」p96に火山灰中の主要構成物(鉱物名等)の記載があります。
〈浅間山について〉
ウ『御代田町誌 自然編』 御代田町誌編纂委員会/編 御代田町誌刊行会 1995 【N222/103/2】
p22~p24第2章第2節「1.浅間山起源のテフラ-火山灰」
p23「表2 浅間山火山起源の示標テフラの特徴」があり、項目として、噴出年代ごとに、鉱物名の記載あり。
エ『長野の大地;やさしい地学小事典』 地学団体研究会長野支部「長野の大地」編集委員会/編 ほおずき書籍 2012【N455/121/2】
p122~131「火山灰と鉱物」p122~123
2009(平成21)年2月2日浅間山噴火の火山灰の写真(写真の幅約8mmと記載されている)が掲載されている。文中で、主に安山岩の粉からできていたと記載あり。
〈八ケ岳について〉
オ『八千穂村誌 第2巻 自然編』 八千穂村誌自然編編纂委員会/編 八千穂村誌刊行会 2001 【N223/102/2】
p36「火山灰のふるさとを追って」
大石地区や大石川下流に分布する大石川溶岩の顕微鏡写真(1枚)の掲載がある。この岩石は、かんらん石普通輝石安山岩と呼ばれており、八ヶ岳火山の初期の噴出物と考えられ火山岩を構成する鉱物がよく観察できると記載あり。岩石は緻密で灰色から黒色をしており、鉱物の中で斜長石と輝石の比較的大きな結晶(斑晶)が目につくと解説されている。
〈御岳・浅間・八ケ岳〉
カ『火山灰アトラス』町田 洋 ∥著 東京大学出版会 1992 【455.1/マヒ/】 276p
p94~165「第3章 日本各地の第四紀後紀テフラ」のうち、
p114に「木曽御岳・八ケ岳」の組成掲載あり
p124に「浅間・榛名・赤城・日光・北関東」の組成掲載あり
『新編 火山灰アトラス』 町田 洋/著 東京大学出版会 2003 336p
この資料は当館に所蔵なし。上記カの資料より頁数がかなり増加しているので、内容を確認したい場合は個人でお近くの公共図書館から相互貸借をしてほしい。詳しくは所蔵図書館までお問い合わせを
所蔵館
駒ケ根市立図書館 資料番号001649420 電話0265-83-1134
長野市立図書館 資料番号0114977655 電話026-232-3558
上記以外の調査済み資料
『八ヶ岳火山;その生いたちを探る』 八ケ岳団体研究グループ/編著 ほおずき書籍 2000【N453.8/33】
『関東・甲信越の火山』1・2 高橋 正樹/編 築地書館 1998【N453.8/32/1・2】
『御嶽山;静かなる活火山』 木股 文昭/著 信濃毎日新聞社 2010【N453.8/43】
『検証 御嶽山噴火』【N369/521/】信濃毎日新聞社編集局/編 信濃毎日新聞社 2015
【N369/521】
『浅間;火山と共に生きる』 堤 隆/著 ほおずき書籍 【N453.8/44】
『自然史ハイキング 信州の地質めぐり』 地学団体研究会松本支部/編 郷土出版社1995【N455/83】
『信州の大地に生きる』 仁科 良夫/著 仁科良夫論文集・追悼文集刊行会 1997【N455/89】
『写真でみる火山の自然史』 町田 洋/著 東京大学出版会 1998【453.83/マヒ】
『日本活火山総覧 2版』 気象庁/編 大蔵省印刷局 1996【453.82/キシ】
『火成作用 (フィールドジオロジー)』 高橋 正樹/著 共立出版 2012 【458.63/タマ】
『木祖村誌 自然編』 木祖村誌編纂委員会/編 木祖村誌編纂委員会 1997【N234/101/1】
『木祖村誌 源流の村の歴史 上』 木祖村誌編纂委員会/編集 木祖村誌編纂委員会 2001 【N234/101/1】
『上松町誌 第1巻 自然編』 上松町誌編纂委員会/編 上松町 1995 【N234/96/1】
『軽井沢町誌 自然編』 軽井沢町誌刊行委員会/編 軽井沢町誌刊行委員会 1987 【N222/90/1】
『上田市誌 自然編1』上田市誌編さん委員会/編集 上田市 2002 【N221/175/1】
『小諸市誌 自然編』 小諸市誌編纂委員会/編 小諸市教育委員会 1986 【N222/43/3】
『臼田町誌 第1巻 自然編』 臼田町誌刊行会 2004 【N223/106/1】
『月刊 地理 2015年5月号(通巻718号) 特集 御嶽山噴火 活発化する火山』
古今書院 2015.5 【N453.8/49/'15-5】
『科学 第84巻12号(2014/12) 特集 御岳山噴火』【N453.8/48】
『御嶽山噴火関連情報』1・2 県立長野図書館/ファイル作成 県立長野図書館2015【N369/520/1・2】
『埼玉大学紀要 自然科学篇』埼玉大学教養部/ 編 埼玉大学 1966.1-1995.2 p217~226
「1982年4月26日浅間山爆発による火山灰の分布と粒度組成」堀口 万吉,浅間山火山灰調査グループ
国立国会図書館デジタルコレクション(参加館への図書館送信資料)で確認したが、火山灰の組成は記載が確認できなかった。
次の3件の資料には火山灰を水洗いして、顕微鏡で粒を調べる方法について記載あり。
『観察でわかる地学 (中学科学完全実践教科書)』 福地 孝宏/著
誠文堂新光社 2007 【450/フ/】(カラー写真)
『理科の実験・観察 生物・地球・天体編(ポプラディア情報館)』 横山 正/監修 ポプラ社 2007 【407/リ/】p138(写真・図入り)
先述の資料『長野の大地;やさしい地学小事典』p123
- 回答プロセス
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1 当館OPACでキーワード「火山灰」で検索、ヒットした資料を調査する。
2 火山学(NDC453.8)、一般地質学(NDC455)の一般書架、郷土書架をブラウジング。
3 長野県市町村史誌目次情報データベース http://misuzu-mokuji.net/ 「火山灰」で検索、該当の郷土資史誌を調査する。
4 各火山がある市町村の郷土史誌を調査する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 地震学 (453)
- 地質学 (455)
- 中部地方 (215)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 高等学校図書館
- 登録番号
- 1000206536