レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年10月15日
- 登録日時
- 2011/11/03 16:12
- 更新日時
- 2011/11/03 16:12
- 管理番号
- 9000007729
- 質問
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解決
来年(平成24年)の6月に起こる金星の日面通過(太陽面通過)を観測したいので、参考となる資料を紹介してほしい。
- 回答
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金星の日面通過(太陽面通過)については「日経サイエンス」第34巻第7号(日経新聞新聞社 2004年7月)に詳しい説明がある。また、平成24年(2012)6月6日の金星の日面通過の観測地点などの情報は『暦象年表』平成24年(自然科学研究機構国立天文台編・発行 2011年)や「国立天文台天文情報センター暦計算室」webサイト(http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/ ※2011.10.14確認)で確認できる。
- 回答プロセス
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1.日面通過(太陽面通過)について知るために天文関係の事典を調査。
・『天文学大事典』(天文学大事典編集委員会編 地人書館 2007年)→p427「太陽面通過」の項を見ると、金星の日面通過は、最近では平成16(2004)年6月8日(日本では前半が見られた)、に起こり、平成24(2012)年6月6日(日本では全経過が見られる)、2117年12月11日(日本では全経過が見られる)、2125年12月8日(日本では夜間のために見られない)などに起こる。
2.自館システムで「日面通過」「太陽面通過」は未ヒット。
3.天文関係の年表類を確認。
・『暦象年表』平成24年(自然科学研究機構国立天文台編・発行 2011年)を見ると、p121-123に「日面通過 平成24年」の項があり、「本年は金星の日面通過が1回あり、日本でも見られる」とし、6月6日の日面通過の経過について紹介している。p122-123には日本各地における状況の一覧表がある。
・『天文年鑑』2011年版(天文年鑑編集委員会編 誠文堂新光社 2010年)にはp128-129「金星」の項に、「来年(2012)年は金星観測に絶好の観測条件になる。しかも6月6日には日面通過、8月14日には金星食が見られるので楽しみにしたい」とある。
4.有料データベースの「MAGAZINEPLUS」で「金星」×「面通過」を検索すると、いくつかの雑誌記事がヒット。そのうち当館で所蔵しているもの1点を確認した。
・「日経サイエンス」第34巻第7号(日経新聞新聞社 2004年7月)→p28-36に「6月8日を見逃すな 金星の太陽面通過」があり、日面通過の開設や、前回平成16(2004)年6月8日の日面通過の観測のための情報が掲載。
5.インターネットで国立天文台のwebサイトを確認すると「国立天文台天文情報センター暦計算室」(http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/ ※2011.10.14確認)に「日面経過各地予報」(http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/c_transitx.cgi)の掲載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 惑星.衛星 (445 9版)
- 実地天文学.天体観測法 (442 9版)
- 参考資料
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- 『天文学大事典』(天文学大事典編集委員会編 地人書館 2007年) (p427)
- 「日経サイエンス」第34巻第7号(日経新聞新聞社 2004年7月) (p28-36)
- 『暦象年表』平成24年(自然科学研究機構国立天文台編・発行 2011年) (p121-123)
- 「国立天文台天文情報センター暦計算室」webサイト(http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/ ※2011.10.14確認)
- キーワード
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- 日面通過
- 太陽面通過
- 金星
- 太陽
- 惑星
- 天体観測
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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・『天文学大事典』(天文学大事典編集委員会編 地人書館 2007年)によると日面通過(太陽面通過)とは惑星が太陽の前面を通過して見える現象のこと。地球から見た場合、日面通過する惑星は水星と金星で、どちらも太陽の視直径と比べるとかなり小さいため、光球を背景に小さなまっ黒い円が横切っていくのを観察することになる。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 天文・宇宙
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000096161