レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年01月18日
- 登録日時
- 2018/03/07 17:10
- 更新日時
- 2018/03/23 10:09
- 管理番号
- B2018口頭0204
- 質問
-
解決
何かの物質に「ニホニウム」という名称がつけられたというニュースを数年前に耳にしたが、どういった物質なのか調べたい。手元の辞典を見たが載っていない。
- 回答
-
「ニホニウム」で「日経テレコン21」(国立国会図書館契約データベース)を検索したところ、以下のような新聞記事があり、ニホニウムとは、原子番号113番の元素で、2016年11月に命名されたことが判明しました。これをもとに、2017年以降に刊行された資料を確認しました。資料1から資料3およびインターネット情報1をご紹介します。
・「「ニホニウム」正式決定、113番目の元素名、アジア初の命名、理研が発表。」『日経産業新聞』2016.12.01
・「113番元素「ニホニウム」に正式決定 発見の森田氏「光栄」」『日経速報ニュースアーカイブ』2016.11.30
資料1
完全図解周期表 : 周期表と全118元素を徹底解説 : 日本初の命名!新元素「ニホニウム」. 大幅改訂. ニュートンプレス, 2017.8 【Y94-L39433】
科学雑誌『Newton(ニュートン)』の別冊です。元素について図や写真を多用して解説しています。「プロローグ」(pp.4-19)では、ニホニウムを合成・発見した森田浩介博士のインタビューも掲載されています。「全118元素徹底紹介」の項(pp.110-197)ではニホニウムを含む各元素の基礎データのほか、元素名の由来、発見時のエピソード、主な化合物などが紹介されています。
資料2
桜井弘 編. 元素118の新知識 : 引いて重宝、読んでおもしろい. 講談社, 2017.8 【PA47-L82】
118の元素について、発見者、名称の由来、一般的性質、用途、生体における役割、医薬品としての利用など幅広く解説しています。また、冒頭には「元素とは何か」など、元素の基礎知識を解説するほか、「夏に液体になる元素」といったようなコラムを挟み、元素の様々な側面を紹介しています。「ニホニウム」の項(pp.474-475)では、物性のほか発見の過程などを簡潔に解説しています。
資料3
元素周期表パーフェクトガイド編集チーム 編. 元素周期表パーフェクトガイド : 元素でできたこの世界が手に取るようにわかる. 誠文堂新光社, 2017.2 【PA47-L70】
元素について、基礎的なところから平易に解説しています。「第5章 118元素カード図鑑」(pp.117-147)では、各元素についてカード形式で概説しており、ニホニウムも掲載されています。「第3章 元素と人間の歩み」(pp.57-92)で、森田浩介博士のインタビューや発見の過程などを紹介しています。
インターネット情報1
「113番元素特設ページ」(理化学研究所仁科加速器研究センター)
http://www.nishina.riken.jp/113/
ニホニウムの発見の過程や発見に使用した装置の解説、元素の発見の歴史のほか、研究者のインタビューや今後の見通しなどを一般向けに平易な言葉づかいで紹介しているサイトです。
国立国会図書館提供調べ方ページ「リサーチ・ナビ」の調べ方案内でも、化学に関する資料を紹介していますので、あわせてご覧ください。
・化学一般について調べる(辞典・便覧類)(http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-472.php)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 物理化学.理論化学 (431 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- ニホニウム
- 元素
- 森田浩介
- Nh
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000232257