レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2019/01/23 15:52
- 更新日時
- 2019/03/07 10:58
- 管理番号
- 北九2019中央006
- 質問
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解決
軍馬の記念碑について教えてください
- 回答
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門司区清見にある正蓮寺というお寺の境内に「軍馬塚の碑」と「日支事変殉難軍馬の碑」があります。
軍馬塚は、日清戦争(1894年~1895年)が終わり、凱旋帰国の途中、下関沖で不慮の海難事故で溺死した、野砲兵第六連隊(熊本)の軍馬を葬った塚<1896年(明治29年))建碑>であり、日支事変殉難軍馬の碑は、満州事変熱河の作戦で亡くなった、同連隊の軍馬の遺骨・遺髪が送られてきたのでそれをとむらうために、当時の仏教婦人会が募金し、1934年(昭和9年)に建立されました。(参考資料:『正蓮寺 軍馬塚』)
(軍馬塚:57頭、日支事変殉難軍馬の碑:46頭)
また、門司区西海岸に出征軍馬の水飲み場の碑があります。説明板によると、昭和6年の満州事変勃発から第二次世界大戦にかけて日本全国から多くの農耕馬が軍馬として徴発され、門司港から軍用船で戦地に渡った。とあり、その数は100万頭に及ぶといわれ、馬が故郷の最後の水を飲んだのがこの水飲み場だということです。
小倉北区に「軍馬忠霊塔」もあります。(参考資料:『正蓮寺 軍馬塚のはなし』(p64~)『北九州の史跡探訪』)
- 回答プロセス
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自館端末で「軍馬」をキーワードにして検索。軍馬塚に関する資料が郷土の書棚にあることがわかりました。
門司郷土叢書にも軍馬塚に関することや当時の門司新報に掲載された記事が紹介されていました。
福岡県立図書館HPの「郷土関係雑誌記事検索」で『北商NEWS』に「出征軍馬の水飲み場」のことが書かれてあることがわかりました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 軍事施設.軍需品 (395)
- 日本 (291)
- 参考資料
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- 『正蓮寺軍馬塚のはなし』中山 主膳/著 門司郷土会 1999.9
- 『正蓮寺 軍馬塚』正蓮寺 2006.9
- 『門司郷土叢書 第2巻』門司郷土叢書刊行会/編 国書刊行会 1981 (p428~430)
- 『門司郷土叢書 第7巻』門司郷土叢書刊行会/編 国書刊行会 1981 (p952)
- 雑誌『北商news』2017年10月号 52(612) (p31)
- 『北九州の史跡探訪 増補・改訂版』北九州史跡同好会/執筆 福岡自費出版センター 1990.9 (p16、51)
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馬渡博親 文 , 馬渡, 博親, 1934-. 石碑は語る : ですかばあ北九州. 櫻の森通信社, 2017.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028577378-00 , ISBN 9784990505387 - 『北九州の戦争遺跡 改訂版』 北九州平和資料館をつくる会/編 2016.7
- 『北九州の戦争遺跡 』北九州平和資料館をつくる会/編
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森田敏彦 著 , 森田, 敏彦. 戦争に征った馬たち : 軍馬碑からみた日本の戦争. 清風堂書店出版部, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011187388-00 , ISBN 9784883136551
- キーワード
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- 軍馬
- 軍馬塚
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000250555