レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年12月20日
- 登録日時
- 2019/03/15 11:25
- 更新日時
- 2019/06/07 16:33
- 管理番号
- 埼熊-2018-108
- 質問
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解決
18-19世紀のフランスの貴族はどこで葬式をしていたのか。
代々決められた墓なのか。個人で教会や墓地を決めていたのか知りたい。
- 回答
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以下の資料を提供した。
『歴史の場 史跡・記念碑・記憶 『Minerva西洋史ライブラリー 87』(若尾祐司[ほか]編著 ミネルヴァ書房 2010)
p155-169「第九章 パリの墓地ペール・ラシェーズ」
18-19世紀のフランスの埋葬事情について記述あり。
p155-156「中世において(中略)貴族や聖職者など富裕な者は多額の寄付金を支払い、恩寵と贖宥とが流れ出ると信じられていた祭壇周辺、聖母像、十字架の近くなど教会内のいたるところに墓所を求めた。」とあり。
『世界の葬送・墓地』(森茂著 法律文化社 2009)
p83-102 「フランス」の項に墓地についての記述あり。
『葬と供養』(五来重著 東方出版 1992)
p399-415「11 ヨーロッパの葬墓とその研究書」の章あり。
p406 近代貴族に限ったことではないが「その大体の傾向は個人中心の墓、故人の盛装肖像彫刻を建てる墓から、簡素な家族墓になりつつある。(中略)ヨーロッパには漠然たる先祖の概念はないから、このような家族墓が百年、二百年とたてば、かえって家の始祖や先祖の概念ができるかもしれない。」とあり。
p412 貴族に限ったことではないが、「支配者や金持は、教会の中に死体を埋葬することを望み、教会の床や壁に棺が埋められた。(中略)しかし、フランス革命から十九世紀に入ると、衛生上の見地から市中の教会に死体を埋葬することは法律によって禁じられた。そして郊外の共同墓地だけが埋葬を許されるようになった(後略)」とあり。
- 回答プロセス
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1 《Google ブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈フランス & 貴族 & 墓〉で検索する。
2 NDC分類〈385〉の棚を確認する。
3 《国会図書館リサーチ・ナビ》(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ 国会図書館)を〈貴族 & 葬送〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2018年12月20日
- 事前調査事項
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 参考資料
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- 『歴史の場 史跡・記念碑・記憶 Minerva西洋史ライブラリー 87』(若尾祐司[ほか]編著 ミネルヴァ書房 2010) , ISBN 4-623-05734-8
- 『世界の葬送・墓地』(森茂著 法律文化社 2009) , ISBN 4-589-03196-5
- 『葬と供養』(五来重著 東方出版 1992) , ISBN 4-88591-300-4
- キーワード
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- 葬制
- 墓地-フランス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000253064