レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年02月16日
- 登録日時
- 2011/03/31 14:57
- 更新日時
- 2018/08/31 17:45
- 管理番号
- 県立K2010-321
- 質問
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解決
高知県内の市町村において、嫁入り道中にツブシウチやナワバリをする習俗は見られましたか。ツブシウチは行列の嫁を狙い豆、小石、雪玉などを投げるもので、ナワバリは行列を雪山、竹、木材、墓石などで妨害するものです。
- 回答
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※ 高知県立図書館・高知市民図書館合築に伴い、資料に関する情報が現在の情報とは異なる場合があります。 ※
調査した下記資料中に「ツブシウチ」、「ナワバリ」という言葉は見つかりませんでしたが、同様の習俗が見られました。
・道中で焚火をして妨害した。(『土佐山村史』土佐山村史編集委員会編、『池川町誌』池川町誌編集委員会編、『吾川村史 上巻』吾川村編、『仁淀村史追補』仁淀村史編纂委員会編、『越知町史』越知町史編纂委員会編)
・道中で焚火をし、大木を置いたりして妨害した。(『安芸市史 民俗篇』安芸市史編纂委員会編、『葉山村史』葉山村史編纂委員会編)
・道中で焚火をし、大木・大石などを置いて妨害した。(『四国の祝事』藤丸昭ほか著、明玄書房、『中土佐町史』中土佐町史編さん委員会編)
・村の所々に若い衆が垣を造って、簡単に通れないようにした。(『大豊町史』大豊町史編纂委員会編)
・カラタチを置いたり、狭い道でオロを燃やして火を焚いて通れないようにした。冬に道に水を撒いて凍らせた。(『本山町史』本山町史編さん委員会編)
・他郷、他村、他部落へ嫁いで行く者がある時、その通り道に棚を組んで通せんぼした。(『新編 三原村史』三原村史編纂委員会編)
また、嫁入り道中ではありませんが、夫婦盃のとき青年たちはマメなようにと豆や米を撒いたりする(『日本の民俗 39 高知』第一法規)という習俗も見られました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385)
- 参考資料
- キーワード
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- 嫁入り道中
- 婚姻
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000083647