レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年03月30日
- 登録日時
- 2010/08/28 15:57
- 更新日時
- 2018/02/23 16:07
- 管理番号
- 00993春日
- 質問
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未解決
結婚式前、または結婚式後の近所のお披露目について知りたい。
お茶のみ、またはお酒のみを出すようだが、いつの頃からか歴史が知りたい。
- 回答
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『福岡県百科事典㊦』(西日本新聞社/1982/Q291.9/110045689)
157p「茶」の項目から抜粋:県下では一般に結納のことを「茶」または「お茶」という。筑後地方では「すみ酒」の儀を「くぎ茶」として、茶を中心に酒、鯛を持参し、その際の茶の量を一升と決めている。結納は特に「本茶」といい、他の品々とともに、先方で親類縁者に分配しやすいように小分けして飾った題に乗せて持ち込む。博多周辺では、結納の際、嫁方へ持ち込まれる衣類のことを「お茶着もん」といい、親類や近所へ披露することを「お茶見せ」という。(中略)茶が婚儀に用いられる主な理由は(1)植え替えが困難である(2)根と根がからみ合って、しっかり根を下ろす(3)出るのは1度だけによる。
『福岡県百科事典』の「すみ酒」「嫁入り」の項目も見てみたが、いつ頃からとの記述はない。
その他、
『平凡社大百科事典』、『小学館日本大百科全書』の「のし」の項目に関連記述あるが、いつ頃からかは不明。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 婚礼の儀式
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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(2010.9追記)
『むかしの生活誌 総集・補遺編』(春日市郷土史研究会/1987/K382.1ム/110545431)
103p:婚約成立-話がまとまると、シルシの酒(スミ酒ともいう)一升と鯛一尾を嫁方に持参して祝言(シュウゲン)の日取りを打ち合せる。嫁方では親戚近隣を招いてシルシヒロメをする。その後、結納としてお茶(酒、鯛)と着物、丸帯を贈るが、これをサシアワセという。
という記述あり。
『むかしの生活誌』のはしがきには、「大正時代の習俗を中心に民俗調査を行ない、その結果をとりまとめたもの」とあるが、いつごろから始まったとの記述はない。
『春日市史㊦』人生儀礼、婚姻483pも同様の記述。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000070591