レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年1月22日
- 登録日時
- 2016/03/25 13:38
- 更新日時
- 2018/07/31 14:42
- 管理番号
- 相大-H27-057
- 質問
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解決
鯉幟(こいのぼり)の原型は紙でできていたらしいが、その歴史について知りたい。
- 回答
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端午の節句の日、武家では旗指物(戦場で目印にした旗)や幟、吹流しなどを並べて男の子の成長を祝った。江戸時代中期以降になると、町人の間にも武家をまねて旗指物の幟の代わりに戸外に鯉幟を立てる習慣が生まれた。
以下の資料を提供した。
『絵でよむ江戸のくらし風俗大事典』
『世界大百科事典 9 改訂新版 ケマ-コウヒ』
『こいのぼりさんありがとう』
『日本人形の姿と形』
『和のしきたり』
- 回答プロセス
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①自館OPACでキーワード“コイノボリ”で検索する。
『どうしてこいのぼりあげるの』 吉野弘子/著 教育画劇 1992 【s11134319 C行事】
鯉幟の歴史についての記述なし。
『こいのぼりさんありがとう』 桜井信夫/著 教育画劇 2000 【s16068926 C行事】
鯉幟の歴史についての紙芝居で、当初紙であった旨の記述もあり。
『日本人形の姿と形』 東京家政学院生活文化博物館/編 大磯町郷土資料館/編 東京家政学院生活文化博物館 2004 【s23291776 K7-75】
p6-7 Ⅴ端午の節句 幟と鯉幟の項に鯉幟の歴史についての記載あり。
②事典類の棚を探す。
『日本まつりと年中行事事典』 倉林正次/編 桜楓社 1983 【s05990023 R386.1】
p278 端午の記載はあるも、鯉幟の歴史に関する記述なし。
『世界大百科事典 9 改訂新版 ケマ-コウヒ』 平凡社 2007 【s25296617 R031】
p241 こいのぼりの項に「江戸時代中期以降、町人階級が武具代わりに戸外に鯉幟を立てる習慣が生まれた。(中略)最初小さな紙製のものが幟の麾(まねき)に用いられ、やがて吹流しにつくられて独立した。」との記載あり。
『絵でよむ江戸のくらし風俗大事典』 棚橋正博/編著 村田裕司/編著 柏書房 2004 【s24796799 R382.1】
p130-131 端午の項に「端午の節句のにぎわい」の図版(『東都歳時記』天保9年(1838))あり。その説明文に「(前略)笠の男がかつぐのは、笹の先に紙製の鯉を付けた飾り物。鯉幟の原型ともいう。左端には、その鯉幟も翻る。」とあり。
②民俗学の参考図書の棚を探す。
『和のしきたり』 日本文芸社 2007 【s25195488 R386.1】
p78-79 端午の節句・2の項に鯉幟の歴史についての記載あり。
③民俗学の棚を探す。
『日本を楽しむ年中行事』 三越/著 かんき出版 2004 【s22050710 R386.1】
端午の節句の項に鯉幟の歴史に関する記述なし。
『年中行事歳時記』 窪寺紘一/著 世界聖典刊行協会 1995 【s12432266 R386】
p135-138 端午の記述の中に「(前略)江戸では(中略)鯉幟は吹流しの変化したものとされ」とあり
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 参考資料
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- 『絵でよむ江戸のくらし風俗大事典』 棚橋正博/編著 村田裕司/編著 柏書房 2004
- 『世界大百科事典 9 改訂新版 ケマ-コウヒ』 平凡社 2007
- 『年中行事歳時記』 窪寺紘一/著 世界聖典刊行協会 1995
- 『こいのぼりさんありがとう』 桜井信夫/著 教育画劇 2000
- 『日本人形の姿と形』 東京家政学院生活文化博物館/編 大磯町郷土資料館/編 東京家政学院生活文化博物館 2004
- 『和のしきたり』 日本文芸社 2007
- キーワード
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- こいのぼり
- 端午の節句
- 端午
- 節句飾り
- 幟
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000189785