レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/07/20
- 登録日時
- 2013/03/22 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:35
- 管理番号
- M12091914463935
- 質問
-
尋常小学校について下記のことを知りたい。
①「尋常小学校」という名称は何年間使用されたか。
②初めは就業年限が4年だったが、それが6年になったのはいつか。
③尋常小学校卒業後の進路はどうなっているか。
- 回答
-
①明治5(1872)年、「学制」による小学校の名称は「下等小学」「高等小学」、明治12(1879)年「教育令」により「初等科」「中等科」「高等科」などという名称が使われていたが、明治19(1886)年の「小学校令」により「尋常小学校」「高等小学校」という名称が使用され始めた。そして昭和16(1941)年の「国民学校令」によって、小学校は「国民学校」となり、「尋常小学校」という名称は廃止された。使用された年数は55年間である。
(『学制百二十年史』(ぎょうせい)p.27-32、62-67、『学校の歴史』(第一法規)第1巻p.25-37)
②明治40(1907)年の小学校令改正によって修業年限が4年から6年になった。
(『学制百二十年史』(ぎょうせい)p.31、『学校の歴史』(第一法規)第1巻p.34)
③尋常小学校卒業後の進路は年代により様々である。『学制百二十年史』(ぎょうせい)の学校系統図で比較すると、明治25(1892)年の尋常小学校卒業後の進路はまず高等小学校へ進み、そこから更に上級の学校へ、または高等小学校卒業後15歳あるいは17歳になったら女子高等師範学校・尋常師範学校へ、という進路がある。
大正10(1921)年では、尋常小学校卒業後は高等学校尋常科・中学校・高等女学校・高等小学校・実業学校・実業補習学校・職業学校等へ進み、そこから更に上級の学校へ、という進路になっている。
また、資料により若干表記の違いがある。
(『学制百二十年史』(ぎょうせい)p.764-767、『学校の歴史』(第一法規出版株式会社)第1巻p.30、33、34、36、『日本近代教育年表』p.215、302、482)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 教育史.事情 (372 9版)
- 参考資料
-
-
文部省編『学制百二十年史』 ぎょうせい,1992,12,863p.
仲 新編『学校の歴史 第1巻』 第一法規,1979,440p.
五味 和信編『日本近代教育年表』 シースペース,2008,788p.
-
文部省編『学制百二十年史』 ぎょうせい,1992,12,863p.
- キーワード
-
- 尋常小学校
- 学校制度(近代)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2012091914442763935
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000129284