1 『箕輪中部小学校百年誌』箕輪中部小学校百年誌刊行委員会/編・発行 1978年 当館請求記号【N376.2/118】の記載を確認。
学校日誌に明治20年11月12日の記事として、「本県ヨリ「英語発音法」壱部交附セラル。」とある。また添書があり「尋常師範高等小学校等ノ英語教科書ノ義、外国ニテ編纂セシ書物ハ其国人ニ適用スベキ目的ヲ以テ編成候ヨリ本邦生徒ニ適用セザルモノ不少候ニ付、曩ニ文部省ニ於テ右等学校ノ英語教科書編纂二着手シ已ニ英語発音法ハ小学校教科書ノ為メ編成刊行シ(後略)」とある、とある。
2 「国立国会図書館サーチ」、「CiNii」で「英語発音法」を含む資料を検索するが、該当するものは見つからない。
3 『英語教育史資料 第1~5巻』大村喜吉[ほか]/編集 東京法令出版 1980年 【375.89/オキ/1】、『英語事始』日本英学史学会/編 エンサイクロペディアブリタニカ(ジャパン)インコーポレーテッド 1976年 【830/28】、『大阪女子大学蔵 日本英学資料解題』大阪女子大学附属図書館/編 大阪女子大学 1962年 【830.3/13】、『日本英語学書誌』荒木伊兵衛/著 創元社 1931年 【830.3/7】などにも「英語発音法」に関する記載は見つからない。
4 文部省が編纂したもののようなので、「国立国会図書館デジタルコレクション」で、『文部省年報』を検索。明治20年の『日本帝国文部省第15年報』があり閲覧可能。68コマ目に10月7日の記述として「本省出版ノ英語発音法並英文読本ヲ北海道庁府県ニ送付」とある。「英語発音法」という名称は確からしい。
5 以前明治期の英語教科書の調査で、J-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)で閲覧できる『日本英語教育史研究』掲載論文が参考になったので、同ウェブサイトで「英語発音法」をキーワードとして記事検索。
検索された論文のうちの一つ、竹中龍範「Directions for the Pronunciation of English, compiled by the Department of Education (1887)をめぐって」(『日本英語教育史研究』VOL.20 2005年)を読むと、論文名に挙げられている「Directions for the Pronunciation of English」が、「英語発音法」らしいことが分かる。
6 再度「国立国会図書館サーチ」、「CiNii」で検索し、所蔵館を確認。