①民事裁判
判例として選定されているものではありませんが、裁判記録である『民事判決原本』を閲覧頂けるデータベースがあります。
国際日本文化研究センター提供 「民事判決原本データベース」
http://db.nichibun.ac.jp/ja/category/minji.html 【最終アクセス2018/7/17】
【内容】
明治元年から明治23 年までの民事判決原本の全文を画像化。
件数 549,101件(平成20年3月更新)
ご利用希望の場合は、「民事判決原本データベースの利用目的、研究内容等の概要をメール本文に記載の上、 下記メールアドレスまで「利用申請書」をご請求ください。」との事です。
http://db.nichibun.ac.jp/ja/category/apply.html 【最終アクセス2018/7/17】
国際日本文化研究センター図書館の方によると、使用に際して料金等は発生しないそうです。
本学では未契約のため、こちらで内容は確認できておりませんが、明治時代の手書きの文書を画像化(テキスト化ではない)しているため、くずし字で書かれている可能性もあります。ご注意下さい。
②刑事裁判
判例として選定されているものではありませんが、明治初期の刑事事件の判決書については、国立公文書館に所蔵されています(*)。
*国立公文書館「公文書の世界:24.司法文書の移管(1) ―民事判決原本(国立大学より)」に記載あり。
http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/koubunshonosekai/contents/24.html 【最終アクセス2018/7/17】
刑事事件の判決書は国立公文書館デジタルアーカイブで、以下の手順で検索できます。
デジタルアーカイブTOP>詳細検索>行政文書>法務省>検察庁関係>地方検察庁関係
文書の名称は『諸吟味書』や『刑事裁判原本綴』など、統一されていないようです。
刑事判決に関するデータベース・画像公開等は調べた限り見つかりませんでした。調査を希望される場合は国立公文書館でご利用ください。ただし、資料の性質上、部分公開、要審査など、利用に制限のあるものが多いです。
なお、大阪地方検察庁が所蔵していた『諸吟味書』については、『大阪市立大學法學雜誌』にて、58(1)より翻刻が連載されています。ただし大阪市立大学の機関リポジトリでは未公開です。本学の法学部資料室に冊子の所蔵がありますので、そちらでご確認ください。
*CiNii Articlesのフリーワード検索で“諸吟味書”と入力すると、詳細確認できます。
③行政裁判
明治23年に行政裁判法が制定・施行される以前のため、特に「行政裁判」というくくりで判例を集めているものは確認できませんでした。
①②でご案内した民事・刑事の判決に含まれているものと考えられますので、そちらをご調査ください。