レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年02月29日
- 登録日時
- 2016/02/29 17:30
- 更新日時
- 2018/08/10 09:29
- 管理番号
- 中野0567
- 質問
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解決
江戸後期に安政大地震が起こったが、この時幕府がお救い小屋という仮設住宅を建てた。このお救い小屋が作られたという事は、どのようにして町人に伝達されたのか。
- 回答
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伝達の方法として、残っている資料としては、町奉行が出している町触で、町人(店子)に周知させたという事が下記【資料1】から分りますが、この触れがどれだけ徹底されているかは不明です。【資料2】によると、通常は家主が店子に読んできかせたが、貼紙などでも周知させている事もあるようです。他にも読売(瓦版)などでも、御救小屋の場所を示すものもあったようです。
御救小屋が設置された場所は【資料1】によると、浅草雷門前・幸橋門外・深川海辺町・上野山下・深川永代寺内の5ヶ所と、開設時期・収容人数不明の本所の計6ヶ所。また、上野輪王寺宮の設置した小屋が1ヶ所あった、との記載があります。
また、【資料3】には、該当の町触の掲載があります。
【資料1】『地震の社会史 安政の大地震と民衆』北原糸子/著,吉川弘文館,2013(369.3/キ)
p.230~「災害と救済」御救小屋について詳しい記載あり。
p.232 「御救小屋は、一〇月四日の町触れをもって、まず三ヶ所に設置されることが公にされた」
【資料2】『江戸学事典』西山松之助ほか/編,弘文堂,1984(R210.5/エ)
p.179「町触」に「町触の伝達経路」の記載あり。
【資料3】『幕末御触書集成 第4巻』石井良助・服藤弘司/編,岩波書店,1993(322.1/バ/4)
p.246
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 法制史 (322 9版)
- 参考資料
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【資料1】北原糸子 著 , 北原, 糸子, 1939-. 地震の社会史 : 安政大地震と民衆. 吉川弘文館, 2013. (読みなおす日本史)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024303085-00 , ISBN 9784642063920 -
【資料2】西山松之助 [ほか]編 , 西山, 松之助, 1912-2012. 江戸学事典. 弘文堂, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002311573-00 , ISBN 4335250533 -
【資料3】石井, 良助 , 服藤, 弘司 , 石井, 良助 , 服藤, 弘司. 幕末御触書集成 第4巻. 岩波書店, 1992.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I045843797-00 , ISBN 4000088343
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【資料1】北原糸子 著 , 北原, 糸子, 1939-. 地震の社会史 : 安政大地震と民衆. 吉川弘文館, 2013. (読みなおす日本史)
- キーワード
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- 法制史
- 日本史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000188705