レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/05/31
- 登録日時
- 2018/03/22 16:00
- 更新日時
- 2019/02/06 10:44
- 管理番号
- 関大総図 17B-5J
- 質問
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日中国交回復前に中国は影響力のある日本人を大規模に自国へ招待した。
その期間・招待人員・招待者層を知りたい。
- 回答
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厳密に“招待”かどうかの明記はありませんが、『新中国年鑑』に往来数(~1966年版)や訪日・訪中団体名リスト(1967年版~)があります。
『新中国年鑑』当館所蔵は1962年版~。継続前誌の『中国年鑑』は所蔵がありません(大阪大学や大阪府立図書館に所蔵あり)。
本学に所蔵はありませんが、『戦後日中交流年誌』に詳しい記載があるようです。
http://www.yumani.co.jp/np/isbn/9784843348963 【最終アクセス2018/7/16】
他に近似値として『出入国管理統計年報』昭和39(1964)年以降には「渡航先別 正規出国日本人の渡航目的」が掲載されています。
それより以前については、単純な出入国者数しかデータがありませんでした。
◆往来団体(目的、メンバー、人数など)について、あるいは傾向や社会の反応などは新聞に表れているように(ざっと見たところ)思われます。吹田市図書館でも五大紙の各データベースが利用できます。
団体名、あるいは「中国(中共) 招待」「訪中」などで検索すると昭和30(1955)年前後から多く出てきているのがわかります。
◆分析・研究した文献に、以下のようなものがありました。
城山 英巳「「元軍人訪中団」と毛沢東外交の戦略性 : 中国外交档案から見る軍国主義の清算」ソシオサイエンス 19, 76-92, 2013
(早稲田大学リポジトリにてフリー公開)http://hdl.handle.net/2065/39483 【最終アクセス2018/7/16】
上記資料注より
岡田晃『水鳥外交秘話 : ある外交官の証言』
『現代中国外交の六十年 : 変化と持続』収録、大澤武司「戦後初期日中関係における「断絶」の再検討(1958-1962)―「闘争支援」と「経済外交」の協奏をめぐって」
※参考文献が非常に充実しています。
廉 舒「中国の対外政策と日本(1953〜1957)「人民外交」政策の再検討」法学政治学論究 (50), 33-63, 2001
◆こちらはエッセイなので主観的ではありますが、参考までに紹介します。
『世界紀行文學全集 中国編2』収録、里見弴「隣邦の今昔」(『文藝春秋』昭和32年1月号に掲載されたもの)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 外交.国際問題 (319)
- 参考資料
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- 中国研究所編. 新中国年鑑. 極東書店. (当館請求記号 R*059.22*S1)
- 出入国管理統計年報. 法務大臣官房司法法制調査部調査統計課. (当館請求記号 R*327.74*H1/2)
- 岡田晃著. 水鳥外交秘話 : ある外交官の証言. 中央公論社, 1983. (当館請求記号 *319.1*O11*1, 当館資料番号 302401091)
- 現代中国外交の六十年 : 変化と持続. 慶應義塾大学出版会, 2011. , ISBN 9784766418255 (当館請求記号 N8*319.22*48, 当館資料番号 211104582)
- 廉舒. 「中国の対外政策と日本(1953〜1957)「人民外交」政策の再検討」. 2001. 法學政治學論究 : 法律・政治・社会 (50) pp.33-63 (当館請求記号 JM*_*K24-5)
- 世界紀行文學全集 第12巻 中國編2. 修道社, 1960. (当館請求記号 *915.608*S1*12, 当館資料番号 001926225)
- キーワード
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- 日中平和条約 (1978)
- 外交
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 校友
- 登録番号
- 1000232894