レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年05月04日
- 登録日時
- 2019/07/15 19:24
- 更新日時
- 2019/08/20 15:15
- 管理番号
- 中野1159
- 質問
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解決
エレベーターガールという職業について調べたい。1日の仕事内容や作法、なぜその仕事についたのか、等。
また、そもそもエレベーターガールというのは通称なのか、正式な職業名なのか。
- 回答
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1.仕事内容等について掲載されている資料
【資料1】『百貨店ガール』新村美希/著,メディアファクトリー,2009(673.8/シ)
日本橋高島屋のご案内係(受付・エレベーター運転・店内放送)の業務を紹介。案内係の1日や研修など。
【資料2】『百貨店・ショッピングセンターで働く人たち』浅野恵子/著,ぺりかん社,2015(673.8/ア)p.30「働いている人にInterview!1 店内案内」
エレベーター業務もある三越日本橋本店で店内案内業務をしている人のインタビュー。「店内案内のある1日」としてスケジュールの掲載もあり。
【資料3】「百貨店業とビルメンテナンス業における女性職域―受付案内職とエレベーター運転職の事例研究」樋谷美紀/著, 法政大学大学院,2008年(http://hdl.handle.net/10114/1743)
エレベーター運転職の職務内容や技能、キャリア展開等について考察した研究論文。
【資料4】『職業ハンドブック』雇用情報センター(R366.2/シ)1986年版p.465-468「エレベーター係」、1991年版p.448-451「エレベーター係」
「どんな職業か」「労働条件の特徴」等、この職業の概略を掲載。
【資料5】『OL術』グループなごん/編,晶文社,1990(366.3/オ)p.153「エレベーター・ガールの悲劇」
自分の職場での毎日について語った本。
さらに、「国立国会図書館デジタルコレクション」(http://dl.ndl.go.jp/)にて、「エレベーターガール」で検索していただきますと、年齢、教育程度、給与、仕事に対する感想が掲載された『デパート女店員になる近道』や、エレベーターガールの1日が掲載された『婦人界55(3) 』など、古いものではありますが関連資料がいくつかヒットします。(「図書館送信限定」とある資料は、中野区立中央図書館にて閲覧が可能です。)
2.エレベーターガールの名称について
事典類や多くの書籍には「エレベーターガール」という名称が掲載されています。一方、総務省・厚生労働省の現在の職業分類では「エレベーター係」としています。
【資料6】『日本国語大辞典 第2巻 』小学館国語辞典編集部/編,小学館,2001年(R813.1/ニ/2)p.719「エレベーターガール」「エレベーターボーイ」
【資料7】『近代日本職業事典』松田良一/著,柏書房,1993年(R366.2/マ)p.43「百貨店のエレベーターの運転をする女性たちをエレベーターガールと呼んだ」
【資料8】『外来語語源辞典』堀井令以知/編,東京堂出版,1994(813.7/ガ)p.42「(和製英語)英語ではelevator operatorという。男女ともにいう。」
【資料9】「総務省 日本標準職業分類」(http://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/shokgyou/index.htm)
「サービス職業従事者」に分類。昭和35年・平成21年は「エレベーター係」、それ以外は「エレベータガール」。
【資料10】「2011年第4回改訂厚生労働省編職業分類」(http://www.jil.go.jp/institute/seika/shokugyo/index.html)
索引は「エレベーターガール」、本編では「エレベーター係」。
なお、エレベーターガールは1929年上野の松坂屋が起用したのが始まりと言われており、『読売新聞』1929年4月8日夕刊3面では「『昇降機ガール』が日本にも出来た」との見出しで、「東京にも愈々エレヴエタ・ガールが現れました」と紹介しています。
【資料11】『松坂屋百年史』松坂屋/編,松坂屋,2010年(673.8/マ)p.83「エレベーターガールの始まりも松坂屋」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 労働経済.労働問題 (366)
- 商業経営.商店 (673)
- 参考資料
- キーワード
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- エレベーターガール
- エレベーター係
- 案内係
- 昇降機ガール
- デパート
- 百貨店
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000258775