レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年07月22日
- 登録日時
- 2018/08/10 17:51
- 更新日時
- 2018/08/23 11:04
- 管理番号
- 147
- 質問
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解決
江戸時代の尼崎・貴布禰神社(城下町尼崎の総氏神)の祭礼、あるいは境内で実施された興行を知りたい。
- 回答
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尼崎・貴布禰神社は、宮町(現尼崎市西本町6丁目)にある旧尼崎町の惣氏神です。同社は、歴代尼崎藩主の崇敬も厚く、また漁業や水運をつかさどる水神として漁民・海民の信仰を集めたほか、雨ごいの神事が行なわれるなど農業のうえでも重要な信仰対象でした。
同社の夏祭りには、城下町尼崎の各町から檀尻〔だんじり〕が繰り出し、城下全体が年間で一番のにぎわいを見せています。
境内には芝居小屋があり、祭のとき以外にもさまざまな見せ物興業や宮相撲・浄瑠璃などが催され、城下庶民の娯楽の場でした。
こうした貴布禰神社の祭礼・興行については、『尼崎市史』第2巻、『尼崎志』第2篇等で調べることができます。
- 回答プロセス
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近世の貴布禰神社の祭礼・興行について記した参考文献
◆『尼崎志』第二篇(尼崎市、昭和10(1935))
「貴布禰神社」の項目に、例祭(だんじり・船だんじり)、夏越の祓などの祭礼、興行物小屋の記述がある。
また、近世の漁業者の祭礼として「ねびしや祭り(海月祭り)」が紹介されている。 ※ねびしや=ブンブクチャガマウニ
◆『尼崎市史』第2巻(尼崎市、1968)
「第5章近世の尼崎 第7節 尼崎の藩学と文化」に、貴布禰神社の興行、祭礼についての記述がある。
興行の出願者が尼崎長吏であったことなどを紹介。
◆吉野省作「宝暦より慶応に至る尼崎貴布祢神社境内見せ物一覧」(『上方』尼崎号・第59号、昭和6)
浄瑠璃・宮相撲・身振り狂言・からくり・俄咄など出し物を紹介。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216)
- 日本 (291)
- 参考資料
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- 尼崎市 編 , 尼崎市. 尼崎志 第2篇. 尼崎市, 1935. (当館請求記号 219/A/ア-2)
- 尼崎市. 尼崎市史 第2巻. 尼崎市, 1968. (当館請求記号 219/A/ア-2)
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上方刊行会 監修 , 上方刊行会. 上方 : 郷土研究 5. 新和出版社, 1970.
(
当館請求記号 205/6.4S)
- キーワード
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- 貴布禰神社
- 祭礼
- 興行
- 近世
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000240425