レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年09月10日
- 登録日時
- 2018/01/24 14:06
- 更新日時
- 2018/01/24 14:29
- 管理番号
- 京歴-366
- 質問
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土木技師の「石田二男雄」の京都府在職時に関する資料はないか。
- 回答
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①のp.864によると、「1900年から京都府技師となる石田二男雄も、東京帝国大学土木工学科を1881年に卒業し、その後、東京山林学校で1886年まで測量・土木の教授として勤めたのちに京都府に採用されている。」とある。また、同ページの「表1 京都府および京都市の技師」に、1900年(明治33年)から1905年(明治38年)まで石田二男雄の名が掲載されている。この情報をもとに、明治33年と明治38年の②③の「京都府」の項目を確認したところ、いずれにも石田の名前が技師としてあり、また、③には住所も記載されていた。
石田の在職期間で当館に所蔵がある『京都府職員録』は、④明治34年版と⑤明治36年版の2点であった。その内容を確認したところ、④には、「技師 四等(年1,000) 内務部第二課長 名勝舊蹟保存委員 正六 石田二男雄」(p.2)」、「内務部第二課 課長 工師(年手當1,000)技師 石田二男雄」(p.7)とあり、⑤には「技師 京都府収用審査会員 従五 石田二男雄」(p.2)、「内務部第二課 課長 工師嘱托(年手當1,000)技師 石田二男雄」(p.6)とあった。石田は、京都府在職中は内務部第二課長であったこと、名勝舊蹟保存委員や京都府収用審査会の委員も兼ねていたことが確認できた。
- 回答プロセス
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まず、Googleで石田の名を検索したところ、①がヒットした。①の内容から職員録に名前が掲載されていそうだと予測できたので、職員録を検索し②③を確認した。
また、同じ1900年(明治33年)から1905年(明治38年)までの期間で『京都府職員録』を探し、④と⑤を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281)
- 参考資料
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- ① 中川理. 明治期の都市改造事業における土木官吏の役割. 日本建築学会計画系論文集. 第76巻第662号, 2011, p.864, (URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/aija/76/662/76_662_859/_pdf)
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② 内閣印刷局 , 内閣印刷局. 職員録 明治33年4月1日現在(乙). 内閣印刷局, 1900.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I065193373-00 (当館請求記号:M || 281.36|| SH96|| M33) -
③ 内閣印刷局 , 内閣印刷局. 職員録 明治38年5月1日現在(乙). 内閣印刷局, 1905.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I064822486-00 (当館請求記号:M || 281.36|| SH96|| M38) -
④ 京都府 , 京都府. 京都府職員録 明治34年12月28日現在. 中西印刷, 1902.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I064789153-00 (当館請求記号:MK0S||281.36||KY6||) -
⑤ 京都府 , 京都府. 京都府職員録 明治36年5月1日現在. 中西印刷, 1903.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I064789135-00 (当館請求記号:MK0S||281.36||KY6||)
- キーワード
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- 技師
- 京都府職員
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000229015