レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年04月01日
- 登録日時
- 2015/06/10 13:27
- 更新日時
- 2015/06/10 14:40
- 管理番号
- 市川20150401-02
- 質問
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未解決
『ノルウェーの歴史 氷河期から今日まで』の中に出てくる「ノルウェーへ、巨人の誕生の地へ」という詩の日本語訳を探している。また、著者の「ブルーン」について書かれている日本語の資料はないか。
- 回答
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『ノルウェーの歴史 氷河期から今日まで』(Ø.ステーネシェン/著,I.リーベク/著,岡沢憲芙/監訳,小森宏美/訳 早稲田大学出版部 2005)の中には、詩の原文などの情報は掲載されていない。
該当する詩の作者、「Brun,Johan Nordahl」については、人名事典等に簡単な情報が発見できる。
『キリスト教人名辞典』(日本基督教団出版局 1986)p.1326には「最初の国歌作詞者」との記述有。『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』(当館未所蔵・Web上のコトバンクで一部を見ることが出来る。)「デンマークからの独立前の民族意識高揚に努めた」など。
『岩波西洋人名事典』(岩波書店 1981)p.1262には作品はデンマルク語で書かれたと記載有。『西洋人物レファレンス事典 文芸篇』(日外アソシエーツ 2013)p.190には、「詩『英雄の祖国ノルウェーのために』はデンマーク政府により刊行禁止となった」とある。『岩波世界人名大辞典 第2分冊 ト~ン 付録・索引』(岩波書店 2013)p.2459「ノルウェー協会の設立に尽力」。
『The new Encyclopædia Britannica vol.2』(Encyclopædia Britannica 2002)p.574「He wrote the first Norwegian national anthem, “For Norge, kjæmpers fødeland” (1771; “For Norway, Land of Heroes”),」とあり、“For Norge, kjæmpers fødeland”が「ノルウェーへ、巨人の誕生の地へ」に該当すると思われるが、日本語は発見できず。
また、最初の国歌とあるが、現在の国歌とは異なる。
インタ-ネットからは以下の論文が見つかるが、いずれもブルーンについては一文のみ。
大崎伸城/著「ノルウェーにおける1814年の独立とその意義」(『創価大学大学院紀要26』2005 p.165-190)(http://daigakuin.soka.ac.jp/assets/files/pdf/major/kiyou/16_syakai1.pdf 2015.5/31確認)
森信嘉/著「ノルウェーにおける言語状況と言語政策・言語教育政策」(『拡大EU 諸国における外国語教育政策とその実効性に関する総合的研究報告書』『拡大EU 諸国における外国語教育政策とその実効性に関する総合的研究報告書』編集委員会 2009 p.1-26)
(http://www.tufs.ac.jp/common/fs/ilr/EU/EU_houkokusho/mori.pdf 2015.5/31確認)
国立国会図書館に問い合わせたが、日本語訳及び日本語資料に関しては、上記以外では 発見できないという回答であった。英文の資料として、『Dictionary of literary biography, vol.354 Norwegian writers, 1500 to 1900』(edited by Lanae H. Isaacson. Gale Cengage Learning 2010 国立国会図書館KS182-B10)を紹介された。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- ロシア (238)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
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- 国立国会図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000175688