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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000056328
提供館
(Library)
福井県立図書館 (2110037)管理番号
(Control number)
福井県図-20090709
事例作成日
(Creation date)
2009年07月09日登録日時
(Registration date)
2009年07月09日 18時13分更新日時
(Last update)
2014年08月27日 19時02分
質問
(Question)
ローズマリー・サトクリフ著の『第九軍団のワシ』などに地名(地方名)として出てくる“バレンシア”の語源を知りたい。
本に地図があり同じように書いてある“カレドニア”や“ヒベルニア”は当時の時代の地名や民族名で出てくるが、“バレンシア”は見当たらない。史実にのって書かれているのでなにか元になるのがあるのではないか?
回答
(Answer)
『第九軍団のワシ』に登場する地名「バレンシア」は、ローマ皇帝ウァレンティニアヌス1世(ValentinianⅠ)とウァレンス(Valens)に由来して命名されたと言われているウァレンティア(Valentia)と推測する。ウァレンティア(Valentia)の正確な場所は不明。

(1)メールで以下のようにご教示いただきました。
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結論からいうと、ローマン・ブリテン時代のバレンシアは、日本で言うところの邪馬台国のようにいまだ場所が特定できていない。

参考文献【Ann Dornier "The Province of Valentia" , Britannia Vol.13(1982), pp.253 1行目】
http://www.jstor.org/pss/526498 (JSTORで全文が有料で提供されている。1ページ目だけは無料で読める)
有力な説の一つに、ハドリアヌスの壁の北側というものがあり、サトクリフの小説では、この説を拡大した案が用いられているものと思われる。
参考文献 同6行目、およびその脚注。
この地図  http://www.earlybritishkingdoms.com/maps/4th_kingdoms.html でいうと、中央付近にある、 Novantae(脚注でいうところの West Province)とSelgovae (脚注でいうところの East Province)が、候補として考えられている。

Google book で valentia "Antonine Wall"をキーワードに検索すると、「ハドリアヌスの長城とアントニヌスの長城の間に位置するバレンシアという名の地」という記述があるガイドブックがヒットするが、この記述の出典は記されていない。
【Elizabeth Rees " An essential guide to Celtic sites and their saints" ,2003,p.59】
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(2)メールで以下のようにご教示いただきました。
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ウィキペディアの英語版に記述があります。
http://en.wikipedia.org/wiki/Valentia_(Roman_Britain)
最後の方に,Notesおよび Bibliographyに文献が載っていますので,そちらを参照すれば根拠となるかも知れません。
質問は,バレンシアの語源ですが,おそらくそれはウィキにあるように,ウァレンティニアヌス1世の名前によるのだと思われます。
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回答プロセス
(Answering process)
1.『コンサイス外国語地名事典』『世界地名語源辞典』『世界地名大事典』でバレンシアを引いても、スペインのものしか出ていない。
2.『世界文学にみる架空地名大事典』(1984年 講談社)には掲載なし。
3.『イギリス史1』(1991年 山川出版社)にも掲載なし
4.『図説イギリスの歴史』(2002年 河出書房新社)p10の地図にカレドニアやヒベルニアは見られるが、バレンシアはない。

【後日再調査】
1.ウィキペディア英語版を確認 → 関連記述あり
  http://en.wikipedia.org/wiki/Valentia_(Roman_Britain) (2014年8月27日確認)
「History」項に、「Valentia」は、「emperors, Valentinian and Valens」の名前に由来する思われるという記述と「Valentia」の正確な場所は未だ明らかになっていないという記述あり。

2.所蔵関連資料を再度ブラウジング → 関連資料2冊あり。ただし2冊ともウァレンティア(Valentia)の正確な場所に関する記述は無し。
・『オックスフォードブリテン諸島の歴史 第1巻(ローマ帝国時代のブリテン島)』ピーター・サルウェイ/編 慶応義塾大学出版会 2011年刊のp118に“皇帝ウァレンティニアヌスにちなんで「ウァレンティア」と名付けられた”という逸話の記載あり。巻末索引に皇帝の名前の綴りと説明あり→「ウァレンス(Valens)」「ウァレンティニアヌス1世(ValentinianⅠ)」
・『古代のイギリス』ピーター・サルウェイ/著 岩波書店 2005年刊のp102-103に“ウァレンティニアヌス帝および帝国東半分を統治する彼の同僚皇帝で兄弟でもあるウァレンス[在位364-378年]を讃えて「ウァレンティア」と名づけられた”と記載あり。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
イギリス.英国  (233 8版)
小説.物語  (933 8版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
バレンシア
イギリス
ローズマリ・サトクリフ
第九軍団のワシ
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000056328解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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