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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000260175
提供館
(Library)
山梨県立図書館 (2110005)管理番号
(Control number)
9000027428
事例作成日
(Creation date)
2019年04月02日登録日時
(Registration date)
2019年08月15日 11時02分更新日時
(Last update)
2019年08月15日 16時04分
質問
(Question)
山梨県内で発掘された縄文人の頭蓋骨はあるか。その写真や復元した顔の像などがあれば見たい。
回答
(Answer)
 山梨県内で、縄文時代の人骨が確認されているのは、長坂上条遺跡(長坂町)、金生遺跡(大泉村)、山影遺跡(韮崎市)・中谷遺跡(都留市)の4遺跡のみ。
 金生遺跡と山影遺跡は、報告書等に頭蓋骨の一部も含めた人骨の写真が確認できる。
 山梨県立考古博物館へ問い合わせたところ、長坂上条遺跡は、古い時代のため資料が散逸してしまっており、文献での確認ができない他、中谷遺跡は、骨片であるとの回答を得た。また、発掘した頭蓋骨から復元した顔の像などは無いとの事だった。

<後日再調査>
中谷遺跡については、『中谷・宮脇遺跡 都留市埋蔵文化財調査報告 第8集』(都留市教育委員会/編集 都留市教育委員会 1981)pp.207-208「付 中谷遺跡出土の人骨について」に詳細が記載されていた。これによると、中谷遺跡で出土した人骨は、壮年期の女性(頭蓋冠の破片、下顎骨の一部、歯)、11歳前後の小児(頭蓋冠の破片、歯、右肩甲骨の一部、自由上肢骨の一部)、3歳前後の幼児(頭蓋冠の一部、歯)の3個体であるが、いずれも保存状態が極めて悪く、崩壊寸前の状態にあり、復元がはなはだ困難であるとのこと。図版に人骨の写真もあり。
回答プロセス
(Answering process)
1.『山梨県史』を確認
 『山梨県史 通史編1原始・古代』
 ※第2章花開く縄文文化第3節縄文文化の高揚3祈りの世界「埋甕と墓」に、
 ・「住居内埋甕から内容物が確認された例はない。」(p.182)
 ・「土坑墓は、この時期のもっとも一般的な埋葬方法である。(中略)残念ながら本県は酸性土壌であるため、埋葬された人間を含む有機物は溶けて消えてしまう。したがって、人骨そのものの出土はほとんど期待できず、副葬品などから墓と推定する事例がすべてだといっても過言ではない。」(p.183)
 ・「写2-16韮崎市山影遺跡出土の焼人骨」写真あり(p.186)
 『山梨県史 資料編2原始・古代』
 ・第5章信仰と埋葬1縄文時代の信仰と葬制(2)葬制に人骨が出土した遺跡の記載あり。
 ・韮崎市山影遺跡の1号土坑→7体分の焼成人骨が出土
 ・都留市中谷遺跡の炉跡の下の土坑 

2.自館システムで検索
→「山影遺跡」「中谷遺跡」該当事項見当たらず

3.全国遺跡報告総覧で検索 
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja  (2019/08/15確認)
→「山影遺跡 送電線仮鉄塔建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書」(韮崎市立所蔵)
 ・「Ⅶ山影遺跡出土の人骨調査について」(p.30~42)に「山影遺跡から出土した火葬骨(写真1.2)及び図版10「1号土坑出土人骨」(写真)あり。
 『八ヶ岳考古 平成12年度年報』(所蔵あり)
 ・「山梨県内では、周知の通り縄文時代の人骨が現代まで残存している事はほとんどない。現在までに確認されているもので長坂上条(長坂町)・中谷(都留市)・金生(大泉村)・山影(韮崎市)のわずか4遺跡である。」(p.20)
 『安楽寺東遺跡』(所蔵あり)
 ・「人骨はすべて江戸時代から大正時代の8基の墓壙から出土」(p.19)
   「甲斐茶塚古墳出土人骨について」→古墳時代前期(5世紀後半)p.39
 『金生遺跡2県営圃場整備事業に伴う発堀調査報告書』(所蔵あり)
 ・「第Ⅵ章金生遺跡出土の獣骨4人の焼骨」(p.228~242)→「⑥出土の焼けた人骨片」写真あり

4.考古博物館受付へ問い合わせ
  →県内で、縄文時代の人骨が確認されているのは、長坂上条(長坂町)・金生(大泉村)・山影(韮崎市)中谷(都留市)4遺跡のみ。長坂上条は古く資料が散逸してしまって確認できない。中谷は、骨片である。発掘した頭蓋骨から復元した顔の像などは無いとの返答。

<後日再調査>
その後、『中谷・宮脇遺跡 都留市埋蔵文化財調査報告 第8集』(都留市教育委員会/編集 都留市教育委員会 1981)が寄贈受入されたため、確認したところ、pp.207-208「付 中谷遺跡出土の人骨について」に詳細が記載されていた。これによると、中谷遺跡で出土した人骨は、壮年期の女性(頭蓋冠の破片、下顎骨の一部、歯)、11歳前後の小児(頭蓋冠の破片、歯、右肩甲骨の一部、自由上肢骨の一部)、3歳前後の幼児(頭蓋冠の一部、歯)の3個体であるが、いずれも保存状態が極めて悪く、崩壊寸前の状態にあり、復元がはなはだ困難であるとのこと。図版に人骨の写真もあり。
「全国遺跡報告総覧」にてインターネット公開あり。
都留市教育委員会 1981 『都留市埋蔵文化財調査報告8:中谷・宮脇遺跡』都留市教育委員会/日本道路公団東京第二建設局
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/6617  (2019/08/15確認)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
中部地方  (215 9版)
参考資料
(Reference materials)
山梨県/編集 , 山梨県. 山梨県史 通史編1. 山梨日日新聞社, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005872999-00 , ISBN 4897108306 (p.186)
八ケ岳考古 平成12年度年報. 北巨摩市町村文化財担当者会, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005558943-00  (p.20)
山梨県埋蔵文化財センター/編 , 山梨県埋蔵文化財センター. 金生遺跡 : 県営圃場整備事業に伴う発堀調査報告書 2. 山梨県教育委員会, 1989. (山梨県埋蔵文化財センター調査報告書 ; 第41集)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005734641-00  (pp.228-229、242)
都留市教育委員会 編 , 都留市教育委員会. 中谷・宮脇遺跡. 都留市教育委員会, 1981. (都留市埋蔵文化財調査報告 ; 第8集)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011014760-00  (pp.53-56、207-208、図版9,10,11,12)
キーワード
(Keywords)
縄文人
人骨
発掘
照会先
(Institution or person inquired for advice)
山梨県立考古博物館
寄与者
(Contributor)
山梨県立考古博物館(学芸課:一之瀬氏)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000260175解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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