レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2002/05/09
- 登録日時
- 2006/06/29 02:11
- 更新日時
- 2007/09/27 10:35
- 管理番号
- 埼久-2002-015
- 質問
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解決
犀角経という経典の読み下し文を探している。おそらく小乗仏教の経典と思われる。
- 回答
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〈犀角経〉という言葉は使われていないが、『ブッダのことば スッタニパータ』の「第1 蛇の章」に「犀の角」あり。
〈犀角経〉収載の「南伝大蔵経 24」(大正新脩大蔵経刊行会 1979:国会・都立中央ほか)とともに提供する。
- 回答プロセス
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『日本仏教典籍大事典』『仏像仏典解説事典』『仏書解説大辞典』『望月仏教大辞典』等、及び自館目録に〈犀角経〉なし。
《Google》で検索すると、「朝日新聞 2001.10.10」掲載の杉本苑子の文章あり。記事で確認すると、犀角経の一節を紹介して、小乗の教えではなかろうかと書いている。また、その記事にあった犀角経の一節〈犀の角の如く〉を検索すると、「釈迦の言葉で、禅宗に受け継がれた」との記述あり。
『禅学大辞典』(新版)で〈犀角〉を引くと、「犀角一星蟾影透…」(出典「宏智録 8」)という詩句が見られるが、質問とは異なるように思われる。『ブッダのことば -スッタニパータ』を見ると、「第1 蛇の章」の「犀の角」に新聞記事と同様の詩句があり、日本語訳である。「スッタニパータ」は、解説によれば「仏教の多数の諸聖典のうちで最も古く、ブッダの言葉に最も近い詩句を集成した聖典」とのこと。ただし〈犀角経〉の語は見あたらない。
『仏教経典の世界 総解説』(改訂版)によると、〈犀角経〉は「南伝大蔵経 24」(大正新脩大蔵経刊行会 1979:国会・都立中央ほか)所収、この資料を取り寄せる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 経典 (183 9版)
- 仏教教理.仏教哲学 (181 9版)
- 参考資料
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- 『ブッダのことば スッタニパータ』
- 「南伝大蔵経 24」(大正新脩大蔵経刊行会 1979)
- キーワード
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- 仏典
- 仏教
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000029245