レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/04/17
- 登録日時
- 2010/09/11 02:00
- 更新日時
- 2010/09/21 12:33
- 管理番号
- 埼熊-2010-015
- 質問
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解決
神仏混淆だった時、神社には神主と僧の両方がいたのか。それともどちらかが両方を兼任していたのか知りたい。
- 回答
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江戸期には大部分の神社に神宮寺がおかれ、ここに属して仏事を修する「社僧」が置かれた。神主と僧の二人がいたことになる。以下の資料を紹介する。
①『神道史大辞典』(薗田稔編 吉川弘文館 2004)
p565「神仏分離令」の項あり。この中に「明治政府は明治元年3月17日には、全国の神社に対し、神仏習合のため「別当」「社僧」と呼ばれていた僧侶に還俗を命じている」との記述あり。
p564「神仏習合」の項あり。神社の中に神宮寺が設けられる経緯について詳細な記述あり。
p472「社僧」の項あり。「各神社の神宮寺に属して仏事を修する僧侶の総称。(略)中に別当・検校・座主・院主・学頭などの別がある」などの記述あり。
②『神道事典』(國學院大學日本文化研究所編 弘文堂 1994)
p150「社僧(シャソウ)」
神社や神宮寺に所蔵して仏事を修する僧侶の総称。(略)江戸期には伊勢神宮を除き大部分の神社に社僧が置かれたが、明治維新後の神仏分離令により廃絶した。
- 回答プロセス
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神道関連NDC分類〈17〉の資料を調査し、回答の情報を得る。
- 事前調査事項
- NDC
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- 宗教史.事情 (162 9版)
- 参考資料
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- 『神道史大辞典』(薗田稔編 吉川弘文館 2004)
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『神道事典』(國學院大學日本文化研究所編 弘文堂 1994)
- キーワード
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- 神仏習合
- 神仏混淆
- 神社
- 神官
- 僧侶
- 神宮寺
- 日本-宗教-歴史-江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000071178