レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2000/05/05
- 登録日時
- 2006/11/01 02:10
- 更新日時
- 2008/03/08 16:46
- 管理番号
- 埼久-2000-015
- 質問
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解決
「荘子抄」(室町期)の中に出てくる「玄英疏」について知りたい。本の題名ではないかと思われる。
- 回答
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「玄英疏」は唐の成玄英が著した「荘子」の注釈書。「和刻本諸子大成 11」(及古書院 1976:国会図ほか)に収録されている。
〈成玄英〉は、生没年不詳。初唐の太宗・高宗年間を中心に活躍した重玄派の道士。「荘子疏 30巻」ほかを著した(『道教事典』より)。
- 回答プロセス
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「荘子」関係の資料にあたると、『荘子 1』(岩波文庫)の解説に「解釈としては・・・成玄英の疏とが・・・中心となるもので」とある。〈疏〉は『字源』によれば、「書物の注釈」の意。
『漢籍解題』〈荘子〉の項の注解・参考に「注釈書の主なものに、・・・南華真教(=「荘子」のこと)注疏三十五巻(唐の玄英疏)」とあり。
これらのことから「玄英疏」は唐の成玄英が著した「荘子」の注釈書と思われる。
《NDL-OPAC》を〈玄英疏〉で検索すると、「和刻本諸子大成 11」に収録されていることが判明した。
なお、成玄英については『道教事典』に詳しい記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- インド哲学.バラモン教 (126 9版)
- 図書.書誌学 (020 9版)
- 中国 (222 9版)
- 参考資料
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- 『漢籍解題』
- 『荘子 1』(岩波文庫)
- 「和刻本諸子大成 11」(及古書院 1976:国会図ほか)
- キーワード
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- 荘子(経典)-評釈
- 中国史-唐時代
- 荘子(ソウシ)-東洋思想
- 書誌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000031365