レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/01/30
- 登録日時
- 2007/02/21 02:11
- 更新日時
- 2024/03/30 00:31
- 管理番号
- M07013013057477
- 質問
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2007年1月26日に安倍晋三総理大臣による施政方針演説があったが、その結びで「出来難き事を好んで之を勤るの心」という福沢諭吉の言葉を引用している。その出典について知りたい。
- 回答
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“出来難き事”をキーワードとして日経テレコン21(http://telecom21.nikkei.co.jp/nt21/service/)で検索したところ、「日本経済新聞」夕刊2007年1月26日の3ページが該当し、この言葉が「慶応義塾の学生に向けた1886年の演説『成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ』の一節」とわかる。『個人著作集内容総覧Ⅰ総記』(日外アソシエーツ)のp156-159にかけて『福沢諭吉全集』(岩波書店)の各巻内容細目がある。上記の題での見出しはないが、第10巻に「明治19年(1月~3月)」、第11巻に「明治19年(4月~12月)」が収録されており、前者の『福沢諭吉全集 第10巻』(岩波書店)に「成学即身実業の節、学生諸氏に告ぐ」という題の演説筆記が掲載されている。具体的には「一歩を進めて考ふれば説なきにあらず、即ち余は日本の士族の子にして、士族一般先天遺伝の教育に浴し、一種の気風を具へたるは疑もなき事実にして、其気風とは唯出来難き事を好んで之を勤るの心、是なり」と前後が続いている。また、「Webcat Plus」(http://webcatplus.nii.ac.jp/)による“成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ”のキーワード検索では『福沢諭吉教育論集』(岩波書店)の目次に該当がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (081 9版)
- 参考資料
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- 『個人著作集内容総覧Ⅰ総記』東京 ,日外アソシエーツ,1998,375p.参照はp156-159. 福沢諭吉著『福沢諭吉全集 第10巻』東京 岩波書店,1960,582p.参照はp554-557.
- キーワード
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- 施政方針演説
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2007013013071157477
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000033507