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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000195460
提供館
(Library)
千葉県立中央図書館 (2120001)管理番号
(Control number)
千県中参考-2016-18
事例作成日
(Creation date)
2016/02/05登録日時
(Registration date)
2016年07月30日 00時30分更新日時
(Last update)
2016年07月31日 09時21分
質問
(Question)
中世ヨーロッパの書物には、「ブックカース」(Book Curse)という盗難防止のための呪いの言葉が書かれていたらしい。どのような種類(文例)があるか知りたい。
回答
(Answer)
「ブックカース」という用語は見当たりませんが、中世ヨーロッパの書物に書かれた呪いの言葉が下記資料に紹介されています。
【資料1】『西洋書物学事始め』(高宮利行著 青土社 1993)
p.21~36「大破門から蔵書票へ」
特にp.29以降、次のような呪いを込めた書き込みが紹介されています。
「本書を盗む者あらば かけ鉤に吊して晒し首にしてやるぞ さもなくば縄で縛り首にしてやるぞ」(英国図書館ハーリー写本45番)ほか

【資料2】高宮利行「余白の形態学」(『藝文研究』51号 1987.7)p.13~28
(慶應義塾大学学術情報リポジトリで利用可)
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00072643-00510001-0261
p.20~23「呪いの言葉」

【資料1】【2】のいずれでも参考文献として取り上げられている資料がありました(前者は第2章注釈7、後者は注釈21で)。内容は未確認ですが、本書の書名には「book curses」の文字が含まれています。本文は英語で、慶應義塾大学図書館で所蔵しています。
『Anathema : medieval scribes and the history of book curses』(Marc Drogin 1983)(ISBN 0839003013)(所蔵館BOOK ID 1205367551)

【資料3】『図説図書館の歴史』(スチュアート・A.P.マレー著 原書房 2011)
p.55~57中世ヨーロッパにおける呪いの言葉が数例紹介されています。

(インターネット最終アクセス:2016年7月3日)
回答プロセス
(Answering process)
自館の書架で図書の歴史や写本に関する資料を確認したところ、【資料1】が見つかりました。続いて【資料1】から同じ著者の論文【資料2】にあたりました。

また、日本語版ウィキペディア「ブックカース」のページ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B9 )から、参考文献として挙げられているウェブサイトを確認しました。英語で記述されています。
Sandra Anderson「Bibliomania and the Medieval Book Curse」(2003)
http://capping.slis.ualberta.ca/cap03/sandra/index.html
同上「The Medieval Book Curse」(2003)
http://capping.slis.ualberta.ca/cap03/sandra/book_curse.html

英語版ウィキペディア「Book curse」のページ( https://en.wikipedia.org/wiki/Book_curse )から、参考文献のうち当館で所蔵している邦訳書2点を確認しました。
参考文献2原題『Libraries in the ancient world』の邦訳書『図書館の誕生 古代オリエントからローマへ』(L.カッソン著 刀水書房 2007)
本書では、中世ではなく古代における呪いの言葉が紹介されています。
参考文献3原題『The library』の邦訳書【資料3】『図説図書館の歴史』(スチュアート・A.P.マレー著 原書房 2011)

なお、検索の過程でグーグルブックスに次の資料が見つかりました。ただし、所蔵館は確認できていません。
『The Esoteric Codex:Curses』(Florencio Zemel Lulu.com 2015)(ISBN 9781329052802)
https://books.google.co.jp/books?id=AkO9CQAAQBAJ&dq=Bibliomania+and+the+Medieval+Book+Curse&hl=ja&source=gbs_navlinks_s
本文を閲覧すると、p.12から「2.7 Book curse」の章立てのもとその歴史等について解説されています。

以下、関連する記述のなかった資料です。
『本の歴史文化図鑑 ビジュアル版』(マーティン・ライアンズ著 柊風舎 2012)
『図書館史』(和田万吉著 慧文社 2008)
『近世ヨーロッパの書籍業 印刷以前・印刷以後』(箕輪成男著 出版ニュース社 2008)
『中世ヨーロッパの書物 修道院出版の九〇〇年』(箕輪成男著 出版ニュース社 2006)
『紙と羊皮紙・写本の社会史』(箕輪成男著 出版ニュース社 2004)
『図書館の興亡 古代アレクサンドリアから現代まで』(マシュー・バトルズ著 草思社 2004)
『読むことの歴史 ヨーロッパ読書史』(ロジェ・シャルティエ編 大修館書店 2000)
『中世ヨーロッパの写本文化』(鈴木哲也著 リーベル出版 2000)
『図説本と人の歴史事典』(高宮利行著 柏書房 1997)
『西洋書誌学入門』(ジョン・カーター著 図書出版社 1994)
『書物の歴史』(エリク・ド・グロリエ著 白水社 1992)
『図説 本の歴史』(寿岳文章著 日本エディタースクール出版部 1982)
『エピソードでつづる本のはなし』(庄司浅水著 三修社 1987)
p.191「蔵書印と蔵書票」
呪いの言葉ではありませんが、日本の蔵書印の中には警句や標語を入れたものがあったとして例示されています。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
図書.書誌学  (020 9版)
写本.刊本.造本  (022 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『西洋書物学事始め』(高宮利行著 青土社 1993)(9102451430)
【資料2】『藝文研究』(51号 1987.7)
【資料3】『図説図書館の歴史』(スチュアート・A.P.マレー著 原書房 2011)(0106306673)
キーワード
(Keywords)
図書館(トショカン)
図書(トショ)
写本(シャホン)
ヨーロッパ(ヨーロッパ)
歴史(レキシ)
中世(チュウセイ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
一般
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000195460解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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