レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年06月05日
- 登録日時
- 2014/03/27 00:30
- 更新日時
- 2014/09/15 08:10
- 管理番号
- A0151
- 質問
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解決
進路指導も意識しているが、初めて新書を読むような生徒たちにふさわしいレーベルや、本の紹介を司書からしてほしい。(高校2年生総合の授業)
- 回答
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[提示資料]
生徒に好評だった新書3冊を提示する。
『初めて学ぶ生命倫理「いのち」は誰が決めるのか』(小林亜津子 ちくまプリマー新書 2011初版)
看護・医療系の生徒に勧めた。将来医療従事者になった時、考えなければならない問題について書かれており、小論文を書くにあたって役に立った生徒が多かった。 生徒の紹介文より「『いのち』には必ず『始まり』と『終わり』があり、その間のごく限られた時間を私たちは必ず『死』に向かって生きている。その限られた時間の中で起こるさまざまな問題に自問自答し、『正しさの探求』をする本。『生命倫理学』は難しいが、これまで聞いたことのない問題について知れ、あらためていのちは何より大事なもので、それを守らなければならないと感じられる。」
『からだ上手 こころ上手』(齋藤孝 ちくまプリマー新書 2011初版)
福祉・教育・保育・看護系など、コミュニケーション能力を高める必要のある生徒に勧めた。読みやすく分かりやすくためになると生徒の評判が良かった。 生徒の紹介文より「この本では『対人体温』の高い人を目指そう!ということを紹介しています。『対人体温』の高い人=コミュニケーション能力の高い人という意味です。とてもためになりますよ。」
『ちゃんと話すための敬語の本』(橋本治 ちくまプリマー新書 2005初版)
就職希望者や日本語学系に進学したい生徒に勧めた。「敬語の使い方」を知ろうとして選んだ生徒が多かったが、「敬語」について考える本である。 生徒の紹介文「この本は敬語の使い方を教える本ではなく、敬語とは何かを考える本です。たとえを使って説明していて分かりやすいです。使い方を考えるきっかけにもなると思います。ぜひ、読んでみてください。」
- 回答プロセス
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2学年の2学期に外部講師による小論文ガイダンスを行い、新書を読むように勧たが、進んで読む生徒はなかなかいない。
そこで1人一冊買わせて、レポートを書かせてしまうことにした。
購入する本については、各分野の入門書として優れているちくまプリマー新書に統一し、31冊のリストの中から生徒が希望進路に合わせて選択して注文できるようにした。生徒が読んで「ためになる」と思える本を選ぶよう心がけた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375)
- 読書.読書法 (019)
- 参考資料
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小林亜津子 著. はじめて学ぶ生命倫理 : 「いのち」は誰が決めるのか. 筑摩書房, 2011. (ちくまプリマー新書 = chikuma primer shinsho ; 167)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I002675215-00 , ISBN 9784480688682 -
齋藤孝 著. からだ上手こころ上手. 筑摩書房, 2011. (ちくまプリマー新書 ; 153)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011132525-00 , ISBN 9784480688569 -
橋本治 著. ちゃんと話すための敬語の本. 筑摩書房, 2005. (ちくまプリマー新書)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007642044-00 , ISBN 4480687017
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小林亜津子 著. はじめて学ぶ生命倫理 : 「いのち」は誰が決めるのか. 筑摩書房, 2011. (ちくまプリマー新書 = chikuma primer shinsho ; 167)
- キーワード
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- 新書
- 読書
- レポート
- 進路指導
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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東京学芸大学「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」
A0151 高校2年生総合事例
上記リンク先には、ブックリスト 学習指導案 掲載。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 教員
- 登録番号
- 1000151403