レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年12月01日
- 登録日時
- 2015/12/02 11:05
- 更新日時
- 2015/12/02 12:37
- 管理番号
- 宮城県白石高-2015-45
- 質問
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解決
後藤新平についてどんな人か教えてください
- 回答
-
明治から昭和初期にかけての官僚・政治家です。
関東大震災後の帝都復興に尽力したようです。
- 回答プロセス
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調査資料1のp423-424に後藤新平の項があり,
内務省の官僚を経て政治家となり,満鉄総裁や
逓相・内相などに就任したことなどが書かれています。
調査資料2のp151-155には後藤新平が書いた
「復興について天下の青年に与う」という文があり,
以下の記述があります。
「今日の大事に際して,徒に声をあげて号泣し,
落胆自失,なすところなき愚をやめなければならない。
震災は日本において初めての出来事でなく,古来より
しばしばあったのである。しかし,今次の被害の甚大に
して前古にその比を見なかったというのは,人類生活の
程度に左右されたので,交通通信の機関が用をなさず,
その壮絶による被害が大きかったに基因するのである。
(中略)帝都復興については,各方面種々の議論もあろうが,
我が東京市は帝国々民の中心生活地たるべきもので,
全国民は戮力協心,真に挙国一致の誠を致し,帝国復興の
大業を成就して以て大和民族の真価を中外に発揚しなければ
ならない。吾人は切にこれを青年の中心活動に俟たんとする
ものである。(後略)」
- 事前調査事項
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図書館の柱に掛け軸がある。そこに名前があるので昔の偉い人だと思う。
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 調査資料1 日本近現代人名辞典 臼井勝美 吉川弘文館 2001
- 調査資料2 史話日本の歴史30 帝都壊滅 関東大震災 作品社 1991
- キーワード
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- 帝都復興
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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本校OBが後藤新平から贈られた掛け軸を本校に寄贈し,
柱に飾っているもの。事例作成者には解読できないが,
ありがたいことに寄贈者に書き下し文をつけていただいている。
私の生涯は大切な働きとして,めったに到達できない境地に行き着いたのだが,
私の心身はもろもろの辛苦のためにどうしても命が尽きてしまおうとしている
(そのような私なのであるが)いったい誰のために世界に余力を捧げようとしているのだろうか
せめて作物に恵みをもたらす雨や追い風が吹くときになったら花を咲かせてあなたに会いたいと思っている。
亘理先生はまさにこの方なのである 新平
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000184933
- 関連ファイル